「小さな経済圏」という言葉をよく目で見たり耳にしたりするようになった。それは自分と価値観が似た、理念に共感できる人たちと形成する小さな村のようなものだ。点在する小さな経済圏の一つを自分で選び取り、所属する時代になるのかもしれない。

そして「小さな経済圏」について書かれているブログや本を読むたびに私は思うことがある。自分の好きな、居心地の良い場所で自由に生きていけるようになった時、私たちはどの場所で修行するのだろう？

普段から、私は自分の成長の足しにならない道に進むのが苦手だ。現状維持には衰退が待っているのを経験から知っているし、間違った方向への努力は本当の意味での成長には繋がらない。好きな場所で生きていけるということは、自分で修行の場も探さなければいけないのだと思う。

成長するためには自分自身で課題を見つける孤独な時間が必要であり、だけれど新しい人と出会いつづけた方がいい。

働き方もライフスタイルも自由になればなるほど、自分を管理する能力が必須となり、怠ければすぐにでも生活は崩れてしまう。これまでは職場などの環境が与えてくれていた修行の場も、自分で探し出さければいけない。積極的でありながら、忍耐力も鍛えることが求められているのだ。

今自分が習得した方がいい能力は何か。またすぐに移動せずに、その場で耐えた方がいいことは何か、常に自分の生活の確認し、実践しつづけることが必要とされているのだと思う。