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ラブ イズ オーバー

高校生の頃、バンドをやり始めた
といっても今はもう全くやらない
最後にスティックを握ったのは
もう10年ぐらい前かな

高校に入って22の時にやめたから
たった6年しかやってなかったんだ

友達がバンドやりたい!って言い出して
お前ドラムやれ!って押し付けられて
練習を始めたら言い出しっぺが1番にやめて
なぜかぼくだけが大ハマりした

高校の頃は行きつけの楽器屋の店長が師匠で
併設のスタジオに入り浸って
手の皮がめくれてもまだ練習した

店とライブハウスと道端
家にはあんまり帰らなかった
店長がめっちゃかわいがってくれるし
上手くなっていくのがほんとに楽しかった

コージーに憧れてツーバス(ツインペダル)だった
このレコードが部屋のどこかにある

言い出しっぺが「音楽性の違い」を理由に
空中分解させてからはほとんど
特定のバンドというのに所属しなかった

くそド素人のくせに頭でっかちで
行動しないくせに能書きだけ一丁前なやつらが
めんどくさくてたまらなかったから

ドラム人口というのは
ギターとかに比べて遥かに少ないから
「練習だけでもいい」
「ライブの日だけでもいい」
そういうオファーがどしどし入った

だからノージャンルでいろんな人と演奏できて
それはそれでまた楽しかった

ただ、しかたなく引き受けたビジュアル系の後ろで
ぼくだけ短パンTシャツ…
恥ずかしかったなあ

当時のヘアスタイルはまさにこのロン毛
注:これはぼくではないよ

大学生になってちょっとだけ本気でやってみたけど
すごいやつらはなんぼでもいる
これで飯を食うのは無理だな…と諦めた

でもね、すごい楽しかったよ

ラジオに出させてもらったり
今でいう野外フェスで演奏させてもらったり
のちにちょっとだけ有名になるバンドと
一緒に出演させてもらったり

練習もライブもその後の打ち上げも
ほんとに楽しかった

1番の思い出は
高校3年の最後に仲間内で企画したライブ
全部自分たちだけで準備して大変だったけど
最高だった

大トリで歌ったのはなぜかぼく笑
ドラムは別のヤツに任せて
欧陽菲菲の「Love is over」を歌った

ヒデキファンの叔母さん家にあった(たぶんこれ)
カバーするヒデキがかっこよくて歌ってみたかった

〽︎LIVE is over、悲しいけれど
終わりにしよう、金がないから

なんか文字起こししたら圧倒的にサブい笑
けど、演奏とお客さんとぼく
一体感が半端なく気持ちよかった

しかしね、家にも帰らず
手の皮がめくれても練習したのに
「歌ったこと」が1番の思い出とは…

うーん…
今度カラオケ行こう