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懐かしい飲み屋さん

私が通っていた大学の近くに小さな飲み屋さんがあって、学生時代大変お世話になりました。

同じ学科の学生がとにかく良く利用していて、いついっても後輩、友人、先輩のだれかしらが飲んでいる感じでした。

夜遅くまで研究室に残っていて、おなかがすいて我慢できなくなると、この飲み屋さんに駆け込んでいました。

お銚子を10本頼むと一本おまけがつくので、二人以上で行けば、まず「とりあえずお銚子10本ください」と頼むことがおおく、そんなに飲むつもりがない日でもつい口癖で「とりあえず10本!」と頼んでしまうのが、ちょっと危険でした。

お金がない私たちが、安いメニューを提案して、学科の名前を冠するメニューを新たに作ってもらったこともありました。安いお酒と安いおつまみばかりで居座る私たちを、マスターもママさんもいつも暖かくむかえ入れてくれました。

たまたまネットを見ていたら、この飲み屋さんのことが出ていて、掲載されていたメニューには今もあの時できたおつまみメニューが残っていました。

なんだか懐かしく、うれしくなってしまいました。

大学の学科の名前は、とっくに今風に変わってしまいましたが、飲み屋さんのメニューには古い学科の名前が残っていて、今の学生さんは何のことだろうと不思議に思っていることでしょう。

大学を卒業して東京に出てくる時、引っ越し荷物を入れる箱をいただきに行きました。快くいくつも箱を分けてくれたお店のマスターとママさんには、学生時代にさんざんお世話になったことも含め、感謝しかありません。

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