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個別最適な学びについて考える(11)ー辰野千寿(2009)科学的根拠で示す学習意欲を高める12の方法ーから

久々の投稿になります。
先先週は,青森🍎でしたが,先週は京都へ学会です。
少し学会続きで投稿が少なくなってしまいましたが,ここから頑張っていきましょう。

なんと今回で11回目,10回は超えているのです。
100まではいきたいですよね。とにかく本を読みまくります。

前置きはこのくらいにして,今回は「辰野千寿(2009)科学的根拠で示す学習意欲を高める12の方法.図書文化社,東京」です。

目的・目標を知ることが学習効果を高める
何を,何のために学習するのか,どこまで,何を目指して学習するのか,といった学習の目的・目標を明らかにすることは,学習の心構えを作り,学習意欲を高めるのに役立ちます。
また,学習の目的・目標が明らかになると,学習したあとで,どの程度学
習できたかを自分で評価し,反省すること
も可能になります。

辰野千寿(2009)科学的根拠で示す学習意欲を高める12の方法.図書文化社,東京

以前,目標の話を「梶田叡一(2001)教育評価」や「小金井正巳,森川久雄(1975)行動目標と授業の科学科」で紹介させていただきました。(以前の記事を参照してください)
今回は,目的・目標の意識と学習意欲の関係性についてです。目標が明確になっていないと困ることは,評価の部分だと考えています。先生だけでなく、子供も一緒です。
子どもの場合は自己評価になるはずですが,視点が定まっていなければ,感想止まりの評価になってしまうはずです。おそらく,感想を書くことは態度を養うことに影響があると思いますが,個別最適な学びのように学習を調整していく際とは少し離れた関係にある気もします。
そのため,内容であったり方法であったりの評価が必要になります。ただ,ここで目標が明確でないと,本時は何を学ぶものであったか,本時の学び方で達成できたのかと振り返ることが難しくなりまず。
学習意欲の側面と含めて,目標を明確化し,評価に活かしていきたいです。

ハッドギンス(1960)は,協力的学習は必ずしも個人の能力を高めるものではないとして,グループ学習の評価では,個人の成績の評価の合計をグループの成績の評価とする方法を説いています。つまり,グループの成功は,各教員の個人的成功にかかっていることを自覚させることにより,各成員が責任を持って学習するので,各人の学力も向上すると考えているのです。

辰野千寿(2009)科学的根拠で示す学習意欲を高める12の方法.図書文化社,東京

明確な引用まで辿り着けておらず申し訳ありませんが,少しだけ触れておきます。グループ学習の良さと悪さがあることをこの章では指摘しています。やはり,協働はあってもかえってくるのは個人です。
悪さを指摘するわけではないですが,そんな側面でも個別・協働については考えていかなければならないと感じます。

やはり,個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実が大事です。どちらがと考えるのではなく,両方の側面からも考えていきたいですね。
本日はここまでにします。また次の記事でお会いしましょう!

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