【詩】歩道橋の自由
私は自由を生きている
あの娘と比べて
私は自分を持っている
あの娘と比べて
私は努力している
あの娘と比べて
あの娘より自立して
自由で主体性があって
オトコに依存してなくて
上手くやって生きてるつもり
平和を望んで生きてるつもり
多数派になってるつもり
でも実際は社会の歯車
何も知らず居眠りしてるおっさんに
自己決定奪われても文句も言わず
YouTubeの箱の中
楽しく生きる籠の鳥
傷ついた誰かが勝ち取り
生命がけで守ってきた歴史知らされなくても
金まみれ 大人の事情で叩きこまれた
「ごめんなさい」と「ありがとう」
仕事帰り 比較と競争ばかりの世界で
肩に入った力を抜いて
歩道橋から見下ろす街の夕焼け
誰とも比べず過ごす時間だけが
私だけの本当の自由
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