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#45 組織は強いサッカーチームをイメージしよう

印刷会社のアトツギ社長、工藤さんのツイートを見ました。

なるほどなぁ。

組織づくりは、サッカーチームを作るのと一緒。
同感です。


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僕自身、小学校・中学校・高校と10年間サッカーをしてきました。

だからこそわかるのだけれど、考えて動かないと「誰もいない場所」を作ってしまい、そこを相手につけこまれてゴールされてしまうんですよね。

一人一人の守備範囲を広げるのはもちろん大事。
でも、それ以上に大事なのは自分のポジション、つまり役割に拘ることなく、どこまで自分の可能性を広げられるのか、だと思います。

なぜなら、守備範囲を広げても攻撃参加しなかったら、勝利にはつながりませんから。

たとえば、内田篤人選手や長友選手、酒井高徳選手などディフェンダーでありながら、積極的に攻撃参加してますよね。センターバックの吉田麻也選手も、ミドルシュートで実際に得点してます。

ディフェンダーであるのだけど、それ以上に「みんなで攻撃」「みんなで守備」という意識がちゃんとあるから、攻撃参加しているわけです。

何がいいたいかというと、「僕はディフェンダーだから攻撃参加しません」という言葉は通用しないということ。

ただし、それがチームの趣旨なら別です。
チームの意向が「おまえは、守備だけしていればいい」であれば、攻撃参加しなくてもいいでしょう。

でも、それってチームとしての可能性を広げられるチャンスを逃しているような気がしませんか。

だって、みんなで攻撃したら、得点できるかもしれない。みんなで守ったら、得点されることがないかもしれない。最初から分別してしまって、諦めてしまうのはすごくもったいない、と思うんです。

だから「チームを勝たせるにはどのように動けばいいのか」ということを考えて動ける人材が揃うチームにならなければならないし、そういう人材を育てなきゃいけない。そして、そのためにコーチングしてくれる人、監督してくれる人が必要な気がします。


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でも、案外これらを理解してる人って少ないのかもしれないですね。
組織のトップが「キャプテン止まり」で、コーチや監督をコンサルティング会社に頼んでいる組織も多いと思います。

でもこの場合って、その組織について歴史も特性も何もしらない外国人監督が「自分のチームはこうしたい!」と横暴を振るうようで非常にもったいないんですよね。

助言を求める程度であれば問題ないのかもしれません。
でも、大概「コンサルティング会社に言われたから」と何も考えず、取り入れてしまうと、さらにチームとしての質が下がってしまうんです。
実際にそういう会社にいたことがあるから、すごくわかります。

だから、組織のトップは「コーチ兼監督」にならなきゃダメだと思います。
キャプテンだけでは、プレーヤーである以上視野は限られています。だから、チームを勝利に導くのは難しい。客観的な視点は絶対に必要です。

キャプテンとなるのは、課長とか部長とか。

チームを育てるには、その組織から1歩外に出ること。
全体を俯瞰して見ることが大事です。

そして声をかけて指示を出し、チームを勝利に導くことができます。
何もチームとして勝つには、プレーヤーである必要はないのです。
だから、コーチとしても監督としてもチームとして勝つことはできます。

実際、社長が一社一社回って営業するより、複数の営業マンで回る方が売り上げが上がりやすいのと同じ。

チームを勝たせたいのなら、まずは組織のトップが監督またはコーチにならなきゃダメ、ですね。


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もし「自分の会社の社員が自分の頭で考えて動いてくれない」と嘆いているのなら、まずは自分のポジションについて考えてみましょう。

フォワード? トップ下? ボランチ? サイドハーフ? サイドバック? センターバック? キーパー?

コーチは誰? 監督は誰?

サッカーチームとして考えて見ると、すごく組織が見えやすくなるので、一度ポジション図を書いてみるといいかもです。

コーチ、監督がいないのであれば、チームの目指す場所が不明瞭になってしまう。
だから、チームの意向を示し、しっかりと前に進み続けられるよう、「コーチ」「監督」になることが大切です。

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