青柳直樹(ドクターメイト代表取締役医師)

ドクターメイト㍿代表取締役【介護×医療×ITの力で持続可能な介護へ】|皮膚科医|ケアテ…

青柳直樹(ドクターメイト代表取締役医師)

ドクターメイト㍿代表取締役【介護×医療×ITの力で持続可能な介護へ】|皮膚科医|ケアテック協会理事|ドクターメイト創業 ← 介護施設の医療サポート実現に向け一念発起 ←皮膚外科医(診察・手術) ←千葉大学医学部|目指すは“全国“包括ケアシステム

最近の記事

受診判断は誰がする? 適切な救急搬送で実現する、施設の看取り率向上

介護施設における医療ニーズは年々増加しており、病院並みのケアが求められるシーンも存在します。特に「看取り」と呼ばれる、身体的・精神的苦痛を緩和・軽減しながら自然な生活を最期まで支えるケアができるかどうかは、施設の経営にも大きく影響する要素です。 現場で働く介護スタッフや医療者の人的リソースが逼迫しているなかで、どうすれば医療対応レベルを上げて、看取りに取り組めるのか。今回は「介護施設における看取り率向上」をテーマに、社会福祉法人若竹大寿会 常務理事の竹田先生と、医療介護の未

    • データで紐解く 特養の医療アクセス|改善の鍵は《配置医師との契約内容》

      国内に1万施設以上ある特別養護老人ホーム(以下、特養)は、医療ニーズの高い要介護者を多数受け入れる施設です。一方で特養は、十分な医療体制が整備されていないと指摘されている施設形態でもあります。 今後も要介護度の高い利用者が増加していくと見込まれていますから、特養における医療体制の強化は喫緊の課題だと考えています。 今回は社会福祉法人若竹大寿会 常務理事の竹田先生をお招きして、リアルなデータを紐解きながら、その実態と対策について詳しく探ります。 竹田雄馬 社会福祉法人若竹大

      • 未開拓市場だから面白い! データ活用で広げる介護マーケットの可能性

        終戦直後の第一次ベビーブーム期に生まれた「団塊の世代」と呼ばれる約800万人が、来年2025年には75歳以上の後期高齢者になります。この「2025年問題」は、介護業界にとってもうすぐ目の前にある、または、すでに訪れつつあると言っていい課題です。 高齢者が増えるということは、介護サービスが必要な人もそれだけ増えるということ。国はこの2025年を目途に、医療・介護・予防・住まい・生活支援が包括的に確保される体制として、地域包括ケアシステムの構築を掲げています。 これは行政だけ

        • 医療連携の手厚さが、介護施設の差別化につながる

          出生率の下落、深刻化する高齢化。2040年問題に向けて、全国的に数が増え続けている介護施設。発端は、2000年に開始された介護保険制度にあります。 今回は、この「介護保険制度ができた背景」を考えれば、介護の現場で医療連携の有無が重要な理由がわかるよ、という話をしたいと思います。 国として医療と介護の連携を意識していることは、今回の報酬改定の骨太方針にて「医療介護」という言葉が初めて用いられたことからも明らかですから、簡単に歴史を振り返りながら理解を深めてみましょう。 介

        受診判断は誰がする? 適切な救急搬送で実現する、施設の看取り率向上

          安心を届ける仕組みづくり

          持続的な介護の実現に向け、介護施設に足を運び続ける医師こと、ドクターメイトの青柳です。 介護、というのは「介助」と「看護」を合わせた、新しい造語だというのをご存知でしょうか? 平均寿命が伸びたことで生まれた概念、とも言えますね。 日本では高齢化と同時に国の医療費も増加したため、国は病院に対し、患者を早期に退院させるよう求めるようになりました。厚生労働省の調査によると、これにより65歳以上の平均入院日数は、30年間で半分以下になったそうです。 今までなら入院して治療を続け

          ぶっちゃけメンタリティ!

          はじめにこの記事はドクターメイト株式会社のメンバーが毎年行っているアドベントカレンダーの2023年版です。 12月に入ってから多くのメンバーが記事を出してくれているので、こちらからぜひ読んでみてくださいね! 今年のテーマ「ぶっちゃけメンタリティ」起業してから学んだこと、身につけたことは非常に多くあります。 その中で「一番鍛えられたものはなにか?」と問われたら、自分は「メンタル」と回答するでしょう! 自分もバックグラウンドが医師ですのでメンタルは強いほうかなと思っていました

          僕が人生をかけてやりたい、高齢化と介護の問題解決

          持続的な介護の実現に向け、ITの力で施設の課題を解決する医師、青柳です。 自分が生まれた頃からずっと「少子高齢化」だと言われている日本社会ですが、学生のうちはその実感はありませんでした。 「まあ医療も進歩してるし。寿命が伸びて高齢者が増えるのは普通で、仕方ないことだよね」という程度の認識。 危機感のなかった僕ですが、医師になって初めて「高齢化」を肌で感じるようになりました。患者さんの年齢層が異様に高いんです。 少子高齢化問題について知っておかなければいけないと思って色々

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          仕事の半分は「退院後の調整」

          介護現場における、医療のお悩みをゼロにしたい! 現場での臨床経験で得た課題感を胸に「介護に一番寄り添うドクター」を自称する、ドクターメイトの代表取締役医師、青柳です。 今回は僕の原点とも言える気づきと、叶えたい未来について書きます。 本来は「一時的な治療の場」としてあるはずの病院。 そして「病気を治す人」であるはずの医師。 けれども、患者が高齢者や要介護者であると、話はだいぶ変わってくるんです。 現場で知った、医師の泥臭い現実学生の頃と医者になってからでは、社会の見方

          ドクターメイトの今までとこれから

          なぜこの記事を書こうと思ったかドクターメイト株式会社を創業し、6年が経ち、もうすぐ7年目になります。 ここまでの流れを振り返りつつ、これから何を大事にドクターメイトは進んでいきたいのかをアウトプットしたいと思っていました。 その時にちょうど社内のアドベントカレンダーが回ってきたので、いい機会だと思って書くことにしました。 ちなみに、この記事を書いている10月15日は自分自身の誕生日でもあるので色々と節目だなーと思いながら、筆を進めています。 ※ドクターメイトが現状ではどういっ

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          勤務医やめて起業して5年経ったんで、振り返ってみる

          はじめに大学病院を退職し、一念発起で起業してはや5年。 思い返してみると長かったような、短かったような。 とにかく色々と変化をした5年間であったのは間違いがないので、ここらへんで一度振り返りもかねてアウトプットしていこうと思います。 こちらはドクターメイトで行っているアドベントカレンダー企画の一つです。 ※昨日の記事はこちら 勤務医時代のモヤモヤこれは社内ではなんども語られていますが、自分が勤務医として働いていた時に医療と介護の連携に課題を感じていました。 「もっと早くに

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