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母校での芸術鑑賞に出演しました

『芸術の秋』は、音楽により親しみやすくなる時期でもありますね🍂

演奏出演が続く中、故郷福岡で、母校・中村学園女子高等学校、そして中学校での芸術鑑賞に出演いたしました。

母校では、今年3月にも、卒業式特別企画で演奏させていただいたばかりです。

今回は、中学生と高校生合わせて約1000人の全在校生さん、そして、学校関係者の方々向けに、お話しを交えたピアノ演奏会をお届けさせていただきました。

音響も空間もとても素敵な講堂です!
当日飾られた立派なお花も素敵でした💐

今回は、どうしても溢れる思いが止まらず、、かなりの長文となっていますが、

画面左の目次より、ご興味ある内容だけお読みいただくこともできます

♬公演内容と目的

先生方に望まれた公演内容と目的は、

本校卒業生吉村直美によるピアノ演奏の披露およびトークを行い、様々なピアノ曲に触れることで芸術への理解を深めると同時に、卒業生が世界で活躍する姿に挑戦する気持ちの大切さを学ぶ

というものでした。

生徒さんを心から想う先生方の熱意にお応えし、在校生の皆さんにもピアノの音色を聴くことの尊さや楽しさを体験いただけるよう、企画時から精一杯努めさせていただきました。

母校を卒業して、かなりの年月が経ちましたが、卒業後に培った経験を活かし、演奏でお役に立てるのは、ひときわ嬉しく感慨深いです。

向かって右より、高校兼中学の校長先生、そして、教務部長の先生と。

私が高校生だった頃、
校長先生は数学を専門に同学年の別クラスを担任され、
教務部長の先生からは、国語の授業を受けておりました!!

当時、20代でらっしゃった先生方の更なるご活躍をとても嬉しく思います!
向かって左より、教頭先生、教務部長の先生と。
教頭先生は、美術科目を専門とされる彫刻家でもいらっしゃいます!

♬卒業後を振り返り願うこと

気がつくと、私自身、中高生の皆さんより2倍以上の年月を生きてきており、、というより生かされておりますが(驚)💦

さらに、今の年齢からさらに2倍生きることは、確率的にかなり低いいうことも(笑)ここ最近あらためて想うようになり、

これまでお世話になった方々がいらっしゃるからこそ今があることには、やはり感謝しかないと気付かされました。

そのような想いの中、今後は若い方々の可能性にも繋がる恩返しもできればと願うようになった矢先、絶妙なタイミングで、貴重な機会をいただきました。

事前に、先生方から生徒さんへメッセージも送られました。

温かいくご紹介いただき、感謝申し上げます。

🎶♪🎶

♬演奏プログラム

♪プログラムに込められた思い

まず生徒さんを心から想う先生方の熱意、そして、非の打ち所がない段取りから既に心を撃たれてしまい、あらためて、素晴らしい学校にご縁をいただいていたのだと、企画段階の打ち合わせの時から感激しました。

プログラムのメインは、私が専門としているクラシック音楽でしたが、生徒さんをよく知る先生方のお勧めにより、

事前にお知らせしないサプライズでとして、10代の女子学生に聴き馴染みのあるディズニーやアニメのヒットソングも、私自身の編曲バージョンでお届けしました。

お陰さまで、アニメソングのヒット曲にも、心励まされる歌詞がたくさんあることに気付かされ、夢中になりながら準備しました!

一般的になかなか聴き馴染みがないとされる作品の魅力に接するきっかけにもなっていただければと願い作品が作曲された時の時代背景や作曲者の状況、聴きどころなどを、作品毎にお話しさせていただきました。

♪メインプログラム

メインプログラムは、下記のとおりでした🎹

🎶ドビュッシー『月の光』
🎶ベートーヴェン『テンペスト』ソナタ全楽章
🎶F.グルダ『アリア』
🎶バッハ『主よ、人の望みの喜びよ』
🎶ホルスト『ジュピター』

※アニメのヒットソング等は、サプライズでお届けさせていただきました!

演奏を始めると、講堂内は水を打ったような空気に変わり、始終、とても気持ちよく演奏会をお届けさせていただくことができました。

演奏会場が、拘りが施された講堂であり、なんと福岡アクロスホールと同じ音響とのことで、雰囲気と音色を思う存分味わえるひとときを共にさせていただきました。

母校に音楽専攻科はありませんが、ピアノを弾く生徒さん達もたくさんいらっしゃることも判り、先生方はじめ私も驚きました。ピアノ好きな私としましては、個人的には大変嬉しいことでもありました❤️

🎶♪🎶

♬インタビューとお話・在校時の思い出

♪覚悟を決めた時期

私が、ピアノの道を進もうと決意に至ったご縁をいただき、進路を方向転換したのは、高校3先生の時でしたので、

実は、現在、ピアニストとして活動していることは、当時からいらっしゃる先生方や同級生にも、驚かれることがほとんどです。

今は亡きピアノの恩師とは、在校時に出逢えましたが、

『ピアノの道を目指す人達の年齢から見ると、レベル的にはかなりの遅れを取っているので、相当な辛さも覚悟しなさい』

と言われていたともあり、

今よりさらに小心だった私は、目指していたことを、ほとんど公言していませんでした(苦笑)💦💦

♪インタビューについて

演奏の合間には、司会を務められた先生より、盛りだくさんなインタビューをいただき、

・ピアノをはじめたきっかけ
・ピアニストを目指したきっかけ
・ピアニストになるまでの遅れや困難を克服した方法
・在校時の思い出
・ドイツ留学のきっかけ
・ドイツでの留学とお仕事について
・ピアニストになったきっかけ
・今後の活動について

について、お応えさせていただきました。

何より、在校時の思い出は、最も興味を持たれた内容のようにも感じました!

♬ドイツ留学のきっかけ

♪ドイツ文学との出逢い

インタビュー回答内容の一部と関連内容を記載したいと思います。

実は、中学1年生の頃、教科書で出会った竹取物語りに惹かれ、日本古典文学が好きだったのですが、

その同年、まだ教科書で出会ったドイツ文学作家ヘルマン・ヘッセ作の作品『少年の日の思い出』に心奪われたことが、その後の私の人生にドイツ滞在が含まれるきっかけの初めとなりました。

ヘッセの人間の弱さと強さを包み隠さず叙述する感情表現に衝撃を受けたことをはじめに、ドイツ文学そのものに興味を持つようになり、ヘッセやゲーテの作品を取り憑かれるように読みました。

高校時代は、空き時間があれば、授業合間の休憩時間にも、ゲーテの『若きウェルテルの悩み』を読んだりしていたため、クラスの友人に見つかった時は、

「きぁ〜『若きウェルテルの悩み』なんて!!なんで暗い作品ばかり読みよると!??」(博多弁からの訳=読んでるの?)

と、驚かせてしまったほどでした(笑)💦

この時期、ヘッセをはじめゲーテの作品の暗さに、どうして惹かれまっくていたのか...私自身も、理由は謎です(笑)

高校時代、なぜか心を虜にした作品

♪ドイツ語習得の憧れと挫折

気がつくと、ドイツ文学の源を現地の空気の中で体感したいと願うようになり、作家の意思や感情をより身近に感じたく、ドイツ語原文で読んでみたいと願うようになってしまいました。

ところが、当時の私には、ドイツ語文法が難し過ぎるように感じ、いったん挫折しました(苦笑)💦

♪ドイツ語とドイツ音楽の体験談

ですが、その後、子供の頃から好きだったピアノでドイツ留学のご縁をいただき、現地での生活をはじめ、大学入学から卒業までドイツ語で生きていく選択をしてしまったため、人生ではじめて追い込まれるように勉強しました。

その結果、数年後には、ドイツ音楽とドイツ語の絶妙なメロディーとハーモニーの心情が楽譜から読み取れ、演奏の音色にも自然と聴こえてくるようになり、

バッバ、ベートーヴェン、ブラームス、シューマン、メンデルスゾーン等の作品は、作曲家の出身地でもあるドイツの音楽とも言われていますが、

音楽家としてその真髄ともいえる感動のアプローチも得られたことは、今でも人生の宝となっています。

私には、年月がかかるプロセスでしたが。。(苦笑)💦

ヘッセによる手紙とあとがきの抜粋集です。
また別の機会に、内容を紹介したいと思っています!

期待はしていなかった事まで、得られたことには感謝です。

インタビューの内容は濃く、すべて載せると限りなく長くなるので💦、また、別の機会に、あらためて記載したいと思います!

司会の先生方、教員はお話のプロの方々が務められているだけあり、大変わかりやすく素晴らしいお話し振りで、会場の皆さんを見事に惹き付けてくださいました!

終演直後、舞台上で、代表の生徒さんが素敵なお花を贈呈くださり、感想を述べてくださったのですが、感動で涙が崩壊しそうになりました。。。

素敵なお花を頂きました
終演後の澄んだ雰囲気も素敵です
音楽のプロでらっしゃる先生方も、お忙しいなか、念入りな確認を重ねてくださいました。
 舞台上に飾られた立派なお花です💐

♬皆さまへの御礼

♪在校生の皆さん、先生方をはじめとする関係者の方々へ

在学時にピアノの道を目指す決定をするときは、自信がなかったこともあり、葛藤と苦悩を繰り返し、自ら芸術鑑賞に出演することになるとは、想像もしていませんでしたが、

こうして、ご興味を持ってくださった先生方、そして、在校生の皆さん、関係者の方々へ音楽でお役に立てたことを、大変嬉しく有り難く思っております。

私が高校に入学したときの入学式で、当時の教頭先生が、

『あなたがたは、自らの意思で本校に入学したと思われているかもしれません。
違います、本校があなた方を選んだのです』

と言われた言葉の重みを、あらためて感じています。

どの環境においても、置き換えることができる言葉だと思います。

🎹次の福岡でのコンサート出演について

お陰さまで、反響が増してきたため、次回は、2024年春に、福岡市内でソロリサイタルを開催する運びとなりました。

福岡を離れた後、ドイツでの留学と就業を経て、現在は東京を拠点としていますが、離れていてもこうして聴きたい、そして、聴かせたいと思ってくださる方々がいらっしゃる事に、ひたすら感謝です。

次のお知らせを、是非、楽しみにしていただければ幸いです🤗

〜 最後に 〜

校訓『努力の上に花が咲く』に生きる

入学時、15歳だった私は、学校の教訓『努力の上に花が咲く』を、人ごとのように思っていましたが、

努力をしていると思わぬ時期に思わぬ花も咲き、他の方々の花が咲くことにも通じることもあると、かなりの年月が経った今になり、実感しています。

在校生の方々のお花がさらに咲いていくことを心から願い、学校の舞台を後にしました。

私が在校していた時に比べ、見違えるように素敵になった校舎です!
学園創立者のハル先生が残してくださったお言葉

あらためて、お忙しいなか、企画に携わってくださった先生方、そして、貴重なひとときを共にさせていただいた全校生徒さんと関係者の方々へ、厚く御礼申し上げます。

本校のますますのご活躍と発展を心よりお祈りいたしております。

お読みいただきました皆さま、お付き合いいただき、ありがとうございました。

➡︎次回の記事は、校舎のご紹介です🌿

番外編〜卒業式特別企画

卒業式特別企画で演奏をお届けさせていただいた時の記事は、過去のブログに記載させていただいています♪



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