世界から学び、日常で考え続けること #未来のためにできること
英語の授業を通じて、世界を知る。
これが私の授業。
中学生は、考えるヒントを得ると、大人が思っている以上に真剣に考え、様々なアイディアや意見を生み出すことができるのだ。
外国語を身につけるということは、自分の知らない世界を知るための道具を得るということ。
彼らの学ぶ内容は、日本国内のことだけではない。世界規模で物事を考えるヒントを与える題材が揃っている。
教科書の英文を精読し、関連する動画を視聴し、仲間と話し合うことで、自分なりのアイディアをまとめていく。
どうしたら今日的な課題を解決できるかという問いに対して、
「この現状を知らない人たちに、正しく事実を知ってもらい、一人ひとりに考えてもらいたい。」と答える生徒がとても多いのである。
彼らの日常世界はとても狭い。大人だってそうだ。
知らなくても、生きていける。
でも、自分の枠から離れた世界で、何が起きているのか。
その現状が、自分たちの生活とどう繋がっているのか。
それを知ることで、自分の日常や行動を変化させることができる。
無知であることは無関係であるということ。
逆に、学ぶということは、狭い私の世界を広げることであり、私と社会、世界との関わりを見出していく行為である。
SDGsについて学ぶとき、17の国際目標を覚えることが目的になっていないだろうか。
それも必要なことなのかもしれないけれど、「なぜそのことが私には必要なのか。」を自分ごととして引き寄せて考えていくことが、学生だけではなく、大人にも必要なのではないかと私は思う。
次世代を担う若い人たちが、広い視野で様々なことを正しく学び、自由に様々な意見やアイディアを述べ、実現できる社会を作ることが、私たち大人の責任なのではないだろうか。
彼らの意見やアイディアを聞く耳を持ち、共に考え、行動することが、私たち大人には必要だ。
未来のためにできることは何か。
若い人たちが、安心して学び続けられる、生きられる社会を作ること。
どんな人も多様な生き方が選べる社会を作ること。
彼らが、自分の人生を主体的に生きていけるように、社会や世界と豊かに関わりながら生きていけるように、子どもたちの「学び」の環境を衰退させてはいけない。
考えるための基礎を身につけることが、義務教育の目的だったのではないか。
本来の目的に立ち帰り、持続可能な教育環境を再構築することが、大人たちの今すべき責務だと私は思うのだ。
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