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図書館紀行

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図書館訪問録No.4 南相馬市立中央図書館 2020年3月8日

図書館訪問録No.4 南相馬市立中央図書館 2020年3月8日

何この図書館神2020年3月8日現在、福島県で一番好きな図書館かもしれない。

本棚の間にある「座り読み」スペース、テラス席、広い畳スペース、自習スペース、free wi-fi完備。

震災関連スペースを常設、心理的にアクセスしやすいオープンな郷土資料スペース。「使ってもらいたい」という意識がひしひしと伝わってくる。
他にも、車関連の資料の近くには車の模型やクラシックカーの写真が飾れれるなど、コー

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図書館訪問録No.3 福島県富岡町図書館 2020年3月7日

打ちっぱなしのコンクリート×ガラスカーテン×木目調×LED間接照明。
ここ数年のトレンドというか、教科書どおりのモダン演出で迎えてくれた富岡町図書館。この図書館を含む複合文化施設「学びの森」は、電源立地地域の長期発展対策交付金で建設されているようだ。この交付金は、原子力発電関連施設の立地市町村に交付されるもの。いわば原発立地に対する心なしの対価だ。

綺麗な外観/内観からは想像もつかないが、オープ

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図書館紀行No.2 只見振興センター(福島県只見町)2020年2月23日

公民館の一室として12帖ほどの図書室がある。
最低限の地域資料と福島・会津・只見線に関する著作、あとは読書をしないぼくでも知っている人気作家・著者の著作がほとんどを占めている。
それでも「SNSで話題の本」として『岩田さん』をピックアップするなど、情報更新を怠るような姿勢は全くない。だれがプロデュースしているんだろう。

特に読みたい本はなかったが、桧枝岐にしてもここ只見にしても、過酷な豪雪地帯、

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図書館紀行No.1福島県下郷町 グリーンプラザ・田沼文蔵記念館

利用者は自分ともう一名。
図書館にあるべき本来の静かさ。だれも呼吸をしていないかのような静穏。
郷土資料や貴重な資料が南側の窓のすぐ横に置いてあるのが非常に気になるが、まあいいだろう。
いつもならその郷土資料を手に取るが、新刊スペースに目が行った。
『風間教場』長岡弘樹、小学館。
木村拓哉主演でドラマ化されたことで知った小説。「最近の小説」を読んでなかったので、補給。

主人公は警察学校教官、風間

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