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電動アシスト自転車レポ:パナソニック「ギュット・クルーム R・EX」(BE-FRE032)

【約3,600文字、写真約15枚】
子供載せモデルの電動アシスト自転車、パナソニック「ギュット・クルーム R・EX」を購入しました。その経緯や実際に使った感想を書きます。

結論から言うと、
❶パナソニック「ギュット・クルーム R・EX」はおすすめ、❷特に悪いところは思いつかない、❸中でも、見た目、運転のしやすさ、安全性が満足、❹外出機会が増え、行動範囲が広がったことで生活の質が上がった、❺メーカー小売希望価格(194,000円)は冷静に高いので要熟考。


▶︎購入のきっかけ

購入したギュット・クルーム R・EX(BE-FRE032)

もともと使っていた子供乗せの電動アシスト自転車のモーターを縁石にぶつけたため故障しました。修理の見積もりが高額だった上、約6年使って減価償却も済んでいたため新しい電動アシスト自転車の購入を検討しました。

もともと使っていた電動アシスト自転車は、有名なブランドではなく、おそらく国内シェア1%もないマイナーなものでした。そのため、修理・見積もりができる自転車店を探すのも一苦労でした。

なお、「電動自転車」と「電動アシスト自転車」は違うようです。「電動自転車」は、原付きの免許が必要です。一方、「電動アシスト自転車」は、ペダルを漕ぐ力をアシストするため、自転車と同じように乗れる自転車です。

▶︎電動アシスト自転車の選択肢

私は電動アシスト自転車について、ほぼ無知でした。インターネットで調べても、アフィリエイトが絡んでいるため率直なレビューが見当たりません。そのため、いくつかの自転車店で実際に話を聞いてみることにしました。

自転車店の話を聞くと、メジャーな電動アシスト自転車メーカーは3つ(パナソニック、ヤマハ、ブリジストン)でした。

格好良い見た目で選ぶなら海外製の電動アシスト自転車もありました。しかし、修理のしやすさを第一に考えると、メジャーな電動アシスト自転車を選ぶのが無難だと思い、3メーカーのうちから選ぶと決めました。

✔️ ブリジストン(bikke)

bikke

自転車店の方曰く、ブリジストンは最近、バッテリー(エンジン?)を変更したため、故障が多いので正直おすすめしない、とのことでした。そのため、ブリジストンは最初に選択肢から外しました。

✔️ パナソニック(Gyutto)かヤマハ(PAS)か

Gyutto
PAS

結論から言うと、パナソニックのGyuttoにしました。Gyuttoはマットな見た目な一方、ヤマハのPASはテカテカして安っぽく感じたことに加えて、フォルムも私の好みに合いませんでした。また、Gyuttoの子供シートはCombiとコラボしていました。子供の安全を考えると、それも決めての一つでした。

チャイルドシートのCombiマーク

✔️ Gyuttoの中でどれにするか

Gyuttoの中で「アニーズ」と「クルーム」の2種類から選ぶ必要があります。「アニーズ」は、様々な仕様が「クルーム」の劣化版のような印象で、値段は「クルーム」の方が数万円高いです。

パナソニックは2種類出すなら、もっと価格差を広げないと選択肢の意味がないと思いました。私は、値段が高い方の「クルーム」を選びました。

子供が何人いるかなどを考慮して、子供シートを1)前乗せだけ、2)前乗せと後ろ乗せ両方、3)後ろ乗せだけ、から選ぶ必要があります。私は、3)後ろ乗せだけを選びました。

ちなみに、前乗せタイプは1歳〜4歳しか使用できません。前乗せタイプのメリットは、子供と会話しやすい、子供の視界が広いことです。後ろ乗せタイプは、小学校就学の始期まで乗せられます。

経済性と安全性から考えると、後ろ乗せタイプの1択だと思います。前乗せのみタイプを使っている人を見ますが、なぜ選んでいるのでしょうか?🤔

Gyuttoを後ろ乗せタイプで選ぶと、あとは「EX」「DX」の2つから選びます。その違いは、「ラクイック(キーレス機能)」があるかないかのみ。それで約2万円変わります。私はキーレス機能のある「EX」を選びました。

✔️ 購入先

私は価格.comで一番安い店舗で購入しました。配送料金がかかるものの、自宅の近場の自転車店で買うよりも安かったためです。

▶︎「ギュット・クルーム R・EX」の感想

じっくり他の電動アシスト自転車と乗り比べていないですが、「ギュット・クルーム R・EX」に何度か乗った感想を箇条書きで示します。

良いところ
マットな見た目が格好いい(カゴも錆びづらいマット仕様)
●暗くなればライトの自動点灯は便利(手元で手動点灯も可能)

錆びづらい、たくさん荷物が入るカゴ

●走行音が静か
車体が低くて安定するため、運転しやすい
●ハンドルの小回りが効く
●ハンドルが曲がってるため駐輪場で幅を取らない(ハンドルが横一直線だと駐輪場で隣の自転車とぶつかる)

最初はないと思った小さなベル
シマノ製の変速ギア

●シートベルトは5歳児でも自分で止められる分かりやすい設計。アジャスターも説明書を見なくても調節できました
●「スタピタ」(スタンドと連動してハンドルが止まる機能)は便利。自転車を停めた後にフラフラして他の自転車にぶつかることがない
ラクイック(キーレス機能)は便利(約2万円の価値があるかは微妙)

ラクイック用の鍵(左)を持っていれば、ハンドルの電源ボタンを押すと自動で解錠できる
ラクイックで自動解錠できても、施錠は手動でする必要あり

バッテリーのもちが良い

(シールは自分で貼りました)

●アシストのパワーが強力で坂道も楽々上れる

アシスト機能は3段階。パッテリー残量、走行時間などが表示切り替えが可能

BAAマークが付いているため安全・安心(BAAマークがないと修理などを断られる場合がある)

BAAマーク

良くないところ
●「ギュット」「ラクイック」「スタピタ」など名前がダサい

その他
●サンシェードは5歳児には頭がぶつかるため使えない(4歳児くらいまでが対象)
●メーカー小売希望価格(194,000円)が妥当かは分かりません(冷静に考えるとかなり高額)。自転車店の方曰く、今後も値段が上がる傾向らしい

サンシェードを被った状態(5歳児では使えない

「ギュット・クルーム R・EX」を買ったことで、道ゆく電動アシスト自転車は、どこのメーカーか、Gyuttoの中でもどのシリーズなのか、一瞬目が行くようになりました。これはベビーカーを買った時も同じでした。

▶︎まとめ

いかがだったでしょうか?電動アシスト自転車は高額で、選択肢が多いため、参考になれば幸いです。パナソニック「ギュット・クルーム R・EX」は、見た目も良いし、機能も特に悪いところは思い付きませんでした。この自転車のおかげでどこへでもスイスイ行けるため、土日に外に出る機会が増え、行動範囲が広がりました。

▶︎おまけ(パナソニックグループについて)

この機会にパナソニックグループについて調べました。2023年3月期、パナソニックGの売上は8.3兆円、営業利益は2.8億円(営業利益率は3.4%)。日本の電気機器業界で、日立製作所、ソニーGに次いで第3位です(出典)。

パナソニックGは、売上、営業利益ともに約10年前の水準に回復していません(出典)。まさに、私が就職活動をしていた約10年前、パナソニックは第一志望群の会社した。その頃、私は正規と別のグループディスカッション選考も参加しました(すぐ落ちました)。

電気機器業界は、約10年前から海外のサムスンなどが台頭してきたため「家電と言えば日本!」と言えなくなりました。日立はITとインフラの会社、ソニーGはゲームと映画の会社です。

パナソニックGの売上のうち、家電事業(くらし事業)が約3割を占めます。その中に、(きっとパイは小さいでしょうが)電動アシスト自転車が含まれます。

最後に、パナソニックGの統合報告書を見ました。全58ページと少なくまとまっており、横書きで若干スタイリッシュです。しかし、文字が小さく、文字量が多い、どのページもメリハリがなく目を引く工夫が乏しいため「the 報告書」という印象です。特にここは見てほしい!という主張が感じられません。冊子全体は教科書のようでストーリー性が低く、ビジュアルが少ないため読み進めたいとは思いづらいです。

せっかく世界の松下幸之助が始めた企業ですから、パナソニックGを初めて知る人にとっても「我々は何者か」理解できるように、企業理念、沿革などを分かりやすいビジュアルとともに冒頭に入れてはどうでしょうか。

「統合報告書」の統合とは、財務と非財務の統合を指します。具体的な取り組みを羅列するよりも、まずは企業の成長や持続可能な社会に対する考えを示すべきです。その「考え」こそが継続企業のドライバーだと思います。

今後も、松下幸之助の企業理念(水道哲学)を基に、日本だけでなく世界の人々の豊かな生活に貢献していただきたいです!

Thank you for your support!