「教室内の差別構造」誕生前夜その2 そして発生へ

行事で「みんな楽しく」!?

みんなで楽しい学校を作ろうとする時、まず利用されることが多いのが学校行事だ。
東北地方は今が運動会シーズンである。運動会と言えば秋!という学校も多いかもしれないが、東北地方は春に運動会をやる学校が多いらしい。秋は稲刈りで忙しいから保護者が運動会に来られないために春の運動会が増えた、という説を聞いたことがある。本当かどうかわからない。そもそも、春だって田植えで忙しい農家さんも多いんじゃないかなあ。

それはさておき、教員が「楽しい学校にしよう」「みんなで盛り上がろう」と考えたときに、運動会などの行事が利用されることは多い。この行事がくせものなのだ。
例えばこんな事例を知っている。

意地悪なリーダー

とある学校で働いていた時のことである。
あるクラスで、非常に差別的な学級が出来上がっていた。

その中でボスとして君臨していたのは、AさんとB君だ。
どうしてこの二人が学級の「リーダー」的な存在とされ、学級のボスとして君臨していられるのか、私には見ていてよく分からなかった。

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