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【今日のつかまれたつかみ #3】一九七四年に出版された「ドラえもん」の第一巻には、次のようなシーンが登場する。ママに…

最初の数行だけで、読み手の心をわしづかみ。読み手は続きを読まずにいられなくなる。そんな「つかみ」を独断と偏見で紹介する──。

こんにちは、ライターの杉山です。

今日の「つかまれたつかみ」は、稲垣栄洋氏の『雑草はなぜそこに生えているのか』です。

 一九七四年に出版された「ドラえもん」の第一巻には、次のようなシーンが登場する。
 ママに庭の草むしりを命じられたのび太くんは、いつものようにドラえもんに助けを求め 「草むしり機出してよ」。 しかし、驚くことにのび太くんのお願いにドラえもんはあっさりと、こう言い放つのである。
「そんなものはない」
 何ということだろう。 自由に空を飛びまわるタケコプターや、 世界中のどこにでも行くことができるどこでもドアなど、ありとあらゆる二二世紀の道具を持ち合わせたドラえもんで あっても、草むしりをする機械を持っていないというのである。
 どういうことなのだろうか。

『雑草はなぜそこに生えているのか』稲垣栄洋/筑摩書房

あの何でも持っているドラえもんが草むしり機を持っていない(出してくれない?)のはなぜか? 続きが気になりますよね。

こうした、常識をくつがえすようなエピソードは、つかみの鉄板ネタです。さらに、多くの人が知っている「ドラえもん」のネタなので、広い世代の人の心をつかめるでしょう。

つかみで悩んだ時には、よく知られているマンガのことを思い出してみると、良いネタが見つかるかもしれませんね。


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