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メルボルンへのドタバタ引越し劇②【出発〜フライト編】

夫の仕事でメルボルンへ引越した。
前回は修羅場だった荷物の運び出しについて振り返りながら書いた。

今回は出発当日のことについて主に書いていこうと思う。

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出発前日の夜中にホテルに到着し、気合いでシャワーを浴び、倒れるように寝た。

そして出発当日は8時に起床。出発時間には余裕があったし、本当はもっと寝たかったが、それよりもどうしてもホテルの朝食を食べたかったのだ。しばらく日本での食事ができないと考えると、一食一食を大事にしたかった。

ホテルでの朝食は美味しく、大満足だった。部屋に戻って支度を済ませ、早めのチェックアウト。早めにチェックアウトしたのは、空港に向かう前に、家の退去の立ち会いがあったためだ。

家の退去の立ち会いには夫が一人で行ってくれることになった。ありがたくお願いし、私はキャリーケースをホテルに預けて、メルボルンに持って行く手土産を選定しにホテル近くのデパートに行った。

その後、立ち会いを済ませた夫とデパートで合流し、手土産を購入。今回は「ガトーラスクハラダ」のラスクにした。以前、夫が海外出張の際に手土産として持って行ったら、現地の人から好評だったらしい。

無事に手土産を購入できたところで、私の両親とデパートで合流した。空港に見送りに行く前に、待ち合わせてお茶できないか連絡があったのだ。

すんなり合流でき、カフェで少しお茶をした。母は「この後絶対お腹が空くから」と、ほんのり屋のおにぎりを買って持たせてくれた。

その後、空港へのリムジンバスに両親と一緒に乗った。日本の景色を噛み締めようとする気持ちむなしく、私も夫もあっという間に寝てしまった。ちなみに両親はもっと早く寝ていた。

しばらく眠り、目が覚めると母の言った通り、ものすごくお腹が空いていた。あんなにホテルの朝食で食い意地を張ってたくさん食べたのに。

私は空腹だとすぐ乗り物酔いするタイプなので、慌てて買ってもらったおにぎりを食べる。このおにぎりの美味しさと言ったら。おにぎりの美味しさと母の優しさに妙に感傷に浸ってしまう。

無事に空港に到着。時刻は昼過ぎだ。利用する飛行機は夜出発なので、まだまだ時間に余裕がある。我々は先にチェックインを済まし、両親は帰りのリムジンバスの予約をし、しばらく空港のカフェで談笑した。

程なくして、夫の家族も空港に見送りに来てくれた。店内は空いているものの、大人数用の席がなかったため、それぞれの家族で過ごすことにした。久しぶりの両親と自分だけの時間だ。色々な話をしてあっという間に時間が過ぎた。

本当は余裕を持って出発時刻の3時間前には出国手続きをするつもりだったが、名残惜しくてズルズルと伸ばしてしまう。そうしたらなんと、私の両親の帰りのリムジンバスの時間が迫ってきてしまった。

慌てて席を立ち、夫の家族にも声をかける。妙なことになってしまい、両親は「もう一本遅いバスにすれば良かった」と悔いていた。私もまさか自分が見送る立場になるとは考えていなかった。

しかし、むしろ良かったと思う。おかげで、変に感傷的にならず、バスの乗り場に向かう両親の慌てた背中を笑顔で見送ることができたのだから。

そしてそのまま夫の家族にゆっくりと挨拶を終え、出発の約2時間前に保安ゲートを通過した。

空港の保安ゲートを通った後も、たくさんお店があったので、しばらく物色した。日本のお酒を手土産にすると喜ばれると噂で聞いたので、追加で日本のウイスキーを購入した。

それにしても、空港に行けば大抵のものは買えてしまうのではないだろうか。北海道から沖縄までの地域限定品がたくさん売っているので、地域限定の概念が崩壊している。

そうこうしている間に搭乗時間が近づいてきたので、ゲートへ向かった。フライトは約10時間。飛行機の中で一泊するため、そのまま近くのお手洗いで歯磨きとスキンケアを済ます。機内で飲む用のお茶も購入。準備は万端だ。

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いよいよ飛行機に乗り込む。今回はJALの飛行機だ。

ちなみに海外赴任と聞くとビジネスクラスと思う方もいるかもしれないが、普通にエコノミーである。(正直、私もちょっとだけ期待した。本当にちょっと。が、がっかりなんてしていません。)

以前、私は長いフライトで腰をやられたことがあったため、夫が非常口座席を自腹で購入してくれた。

この席はCAさんが目の前に向かい合って座るため、若干気まずい。しかし、前に人がいない分、足が伸ばせてとても快適だ。ビジネスマンに人気があるのも頷ける。

ちなみにこの席は、非常時にCAさんと協力して避難を誘導する役割があるので、いつも以上に非常時の案内を真剣に観た。(割といこういうのめっちゃちゃんと観るタイプです。根が真面目なもんで。)

さて、いよいよ離陸となり、飛行機内の電気が消える。と、ほぼ同時に夫が誤って読書灯のボタンに触ってしまったようだ。真っ暗な機内で、慌てた夫がスポットライトを浴びているみたいになっていた。向かい合って座っていたCAさんを思うといたたまれない気持ちになった。

しばらくすると、飛行機の電気が付き、機内の移動がOKになった。すると機内は一気に寛ぎモードに。また、トイレに人が殺到した。非常口座席はトイレに近いため、トイレ待ちの列が私たちの近くまで来ていた。

そんな中、私たちも思い思いにフライトを楽しむことに。私は搭乗前にたくさんダウンロードしておいたお笑い芸人のラジオを片っ端から聴き始めた。いっぽう夫は飛行機の映像サービスを利用することにしたようだ。

通常、モニターは前の座席ついていることが多いが、非常口座席には前の席がない。今回の機材の場合は座席の脇にモニターが仕舞われており、引き出して使う仕様になっていた。

しかし、これが固かったようで、夫は取り出すのに手間取っていた。シートベルトを外してしゃがみ、本腰を入れてモニターを引き出そうとするが、それでもなかなか出てこない。

するとトイレを待っていた1人の男性(おそらくオーストラリア人)が中腰になって夫の作業を見守り始めた。

どうも気になったが、私も夫を手伝うことにし、試行錯誤の末にやっとモニターを取り出すことが出来た。

そしてふと見守っていた男性の方に目をやると、彼は120%の笑顔でグッドポーズをこちらに送ってくれた。やれやれ、到着前にオーストラリアの風を感じちまったぜ…。

フレンドリーだなぁ

そして感動したのは、機内食の美味しさだ。レベルが高すぎる。ペロリと平らげてしまった。

また、夜中の変な時間にも機内食が出た。夜食なのだろうか。
夜中に食べることを考慮された、タニタコラボの罪悪感の少ないメニュー。これもとても美味しく、完食してしまった。

朝ごはんもしっかり出た。しっかり食べた。10時間半のフライトでガッツリ3食。食べ過ぎな気もするが考えるのはやめておこう。

ちなみに、機内に持って行って良かったものランキング1位は「のどヌール濡れマスク」だ。次点で「蒸気でホットアイマスク」。環境が変わると寝付けない性分なので、正直一睡もできなかったが、これのおかげでだいぶ快適に過ごせた。

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以上、出発当日の振り返りであった。次回からはメルボルンのことをたくさん書いていきたい。

こんなポンコツ丸出しの振り返りを、ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

実はポッドキャストではもっとリアルタイムに夫婦でゆるゆる喋っているので、気が向いたら聴いてみていただけると嬉しいです。

それでは。

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