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#15「酒好き医師が教える 最高の飲み方」

「Naoto's Library」にお越しいただきありがとうございます。

週に3冊程度、多いときで4冊程度の本を読んでいる僕の気づきや学びをぽつらぽつらとこぼしていきつつ、「誰かのためになればいいな」という想いで「Naoto's Library」を運営しております、なおとです。

また、「Library」ということで、こちらの記事を読んでいただき「実際に読んでみたい!」という方は、無料でお貸しいたします。
無料配送でのレンタルも承っています。

詳細は最後に記載しているので、そちらをチェックしてください。

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前回ご紹介した「スタンフォード式 疲れない体」や以前紹介した「スタンフォード式 最高の睡眠」につづき、今回もヘルスケアシリーズより、お酒に関する一冊のご紹介です。

1.内容

酒好き医師が自ら実践している、太らない、翌日に残らない、病気にならないための「最高の飲み方」を解説。

最新医学のエビデンスを基に、酒に負けないためのセルフケア、気になる病気の仕組みと予防から、飲み屋で披露したいウンチクまで、盛りだくさんの情報をインプットできる一冊です。

お酒に関しての悩みは誰にでもあるはず。(私の場合そもそも飲めない気質なので苦労しています…)

お酒を楽しみたいすべての人に送りたい一冊です!

2.読もうと思ったきっかけ・目的

・今後一生付き合っていくであろう、お酒の正しい飲み方を身に着けるため
・特に最近、お酒を飲んで帰ってくるとそのまま爆睡することが多く、悩みの種となっていたため

3.学びや気づき

◆正しい飲み方
・二日酔いや悪酔いを防ぐのに、気を付けなくてはならないことはアルコールの血中濃度を急激にアップさせないこと
→ご存知、血中濃度が高くなるということは酔いが回るということであり、嘔吐したりまともに立てなくなる。どうすればアルコールの血中濃度の上昇をゆるやかにできるのか。
アルコールを飲んで、カラダの中でまず吸収されるのは胃だが、実はアルコール全体の吸収に占める割合はわずか5%程度。残りの95%は小腸で吸収される。つまり、アルコールが腸に送られると一気に吸収されるため、いかに胃でのアルコール滞留時間を長くし、小腸へ送る時間を遅くするかが、アルコールの血中濃度をあげない(=酔いを遅くする)カギになる。

・飲み会では油の使ったものを先に食べる
→前述の通り、胃でのアルコール滞留時間を長くできるのかが大切なのだが、油は胃での吸収時間がとても長いため有効である。
(例)刺身にオリーブオイルをかけた魚介類のカルパッチョ、マヨネーズを使ったポテサラ、唐揚げやポテトなど

・牛乳やキャベツも効果が高い
→油に加えて宴会の最初に取っておきたいのはキャベツなどのビタミンUが多く含む食品。キャベツに含まれるビタミンUは胃の粘膜表層のムチンを増やす働きがあるため。ムチンとは粘膜から分泌される粘液の主成分で、粘膜を保護したり細菌の侵入を防御する役目を担っており、ムチンの層が厚くなると粘膜保護効果が高まりアルコールによる刺激から胃を守ってくれる。

・悪酔い防止にはタウリンやセサミンを
アルコールの分解に必要な代謝物を補うことも大切である。そのために肝臓での代謝を助ける成分である、タコやイカに含まれるタウリン、ヒマワリの種や大豆などに含まれるL-システイン、ゴマなどに含まれるセサミンなどが有効。


・飲む前に胃に何か入れておく
→空腹時にいきなり酒を飲むと、胃腸からのアルコール吸収が早くなり二日酔いになる可能性が高まる。そのため、事前に食べておくことが重要だが特にチーズがおススメ。というのも、チーズにはたんぱく質や脂質が多く含まれており消化吸収しづらく胃に長時間留まるため、アルコールの吸収を緩やかにしてくれるのである。

・正しいおつまみの選び方
積極的にとると良いとされる食物は「タンパク質/ビタミンB/食物繊維」の3つである。
⑴タンパク質
→タンパク質は体内に入ると最終的に小腸でアミノ酸に分解吸収され、肝臓へと運ばれる。アミノ酸は肝臓の解毒作用、アルコール代謝を促進するなど、肝機能を向上させる効果がある。
(例)豚肉、牛肉、鶏肉、大豆
⑵ビタミンB
→アルコールが分解されるときに大量に消費されるのがビタミンB。ビタミンBは糖質の代謝を助け、エネルギーを創り出すのに欠かせない栄養素。
(例)豚肉、うなぎ、たらこなど
⑶食物繊維
→チーズ同様に胃腸に長くとどまるため、アルコールの吸収を緩やかにしてくれる。
(例)お浸し、サラダ、きんぴら、切り干し大根

・飲んでいる間は常にこまめな水分補給を
水を飲むことで胃腸内のアルコール濃度を薄める効果がある。また、アルコールの利尿作用により脱水症状のような状態になりやすいので、そういった意味でも大切。量としては酒と同僚程度が理想という。

◆飲んで病気にならないためのルール
・Jカーブ効果について
→酒を飲まないよりは飲んだ方がカラダには良いという考えのもと、飲酒量を横軸に死亡率を縦軸に見るとグラフの形状が「J」の字に似ていることからJカーブ効果と呼ばれるものがある。

・顔が赤くなるのはなぜか
顔が赤くなるのは体内でアルコールが代謝される際に発生するアルトアルデヒドの毒性が大きな原因である。アルトアルデヒドの作用で顔などの毛細血管が拡張されることで赤くなる。
そして、この顔が赤くなる赤くならない人の差にはアルトアルデヒドを分解するアルトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)が大きく影響している。このALDHの1つでもあるALDH2の活性はその人の遺伝的要素によって決まり、これは3分類することができる。(以下の図)

◆酒にまつわる「なぜ?ホント?」
・炭酸がアルコールの吸収を促進する
炭酸を含んでいるとアルコールの吸収率が高くなる。英マンチェスター大学などの研究によると、➀ウォッカストレート②ウォッカ水割り③ウォッカを炭酸水で割ったものの3パターンで比較したところ、③が一番アルコール吸収率が高かった。

・前頭葉が麻痺するとここだけの話をしたくなる
→正常時は脳は理性のガードマンと呼ばれる前頭葉によって理性的な行動が保たれる。しかし、一旦アルコールが入ると前頭葉は徐々にガードマンの役割から解き放たれ結果的にコントロール機能が低下する。そうなると、悪口や秘密、自慢話を言いたがったりしてしまう。

◆最新科学で分かった酒と病気
・飲酒が大腸がんのリスクを高めるのは確実
男女ともに過度の飲酒で大腸全体、そして結腸、直腸がんのリスクが上がるという結果になった。特に男性の方が結果は顕著になった。(なぜなら、前述のアルトアルデヒドが発がん性があるから)

◆その他豆知識
・赤ワインはポリフェノールが緑茶のおよそ6倍含まれているため健康によい
・日本酒は圧倒的にアミノ酸が豊富。なので、美容(特にお肌)にもいい。
・酒で薬、酒飲んで風呂(特に冬などの寒い時期)は絶対ダメ

4.これからの僕のアクション

・飲んで帰ってきて気づいたら朝になっていたみたいなケースもあるので、まずは「◆正しい飲み方」を実践すること
・出された酒やおつまみを飲む食べるするのではなく、自身でイニシアティブを取り計画的に飲食する

5.さいごに

冒頭でご紹介した通り、『Library』ということで、こちらでご紹介した本は無料でレンタルいたします(無料配達も承っております)。

お貸しする本の文中には、大量のマーカーとメモが記されています。
そんな世界に1つしかない本を通じて、希少性の高い気づきを与えられることでしょう。

レンタルをご希望の方は、Facebookなどで個別にメッセージもしくはコメント欄にご記入ください。
※Facebook:「Naoto Katsukura」で検索でトップヒットします。

この活動はまだまだちっぽけな僕なりの社会貢献活動の1つです。

※文中の写真引用元:
葉石かおり(2017年)『酒飲み医師が教える 最高の飲み方』日経BP出版(P86, 95, 148)

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