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【日記】原因が分からないのに対症療法している医療サービス〜特に理学療法〜

僕は医療保険を使わないサービスとして、ピラティスやヨガ、そしてパーソナルレッスンを提供しています。

パーソナルには、クリニックで理学療法を受けている方もよくいらっしゃいます。

僕も理学療法士ですので、同業です。

でも彼らが何をしているか確認すると、ことごとく対症療法です。
痛みや違和感、変形の原因について説明されましたか?と聞いても、説明を受けたという方は皆無です。
なぜ痛いのかを解説せずに理学療法を提供しているのです。

先日来られたかたは、腸骨の回旋偏位があり、股関節の伸展可動性に制限があり、その代償として腰椎の過剰な前弯が出ての分離症でしたが、腸骨についての説明はなかったとのことです。
とにかく反るなということで、体を丸くしてなぜか股関節外転の運動をしていたそうです。
なぜその運動をするかの解説はなく、、、。

腸骨の回旋偏位を見ていないのでしょう。
股関節の伸展可動性も確認していないでしょう。
つまり検査して、原因を追求することをしていないのです。

病名から一般的に言われている無難な体操を指導しているのでしょう。

歩行分析もしてないでしょう。
今回のケースは歩行の修正も大変でしたが、クリニックでは触れられてもいません。

これが医療で提供されているのです。
病院だから、医師がいるから大丈夫だろうと患者側は思います。
医療保険下なのだからいいものを提供しているのだろうと、、、。

そんなことはありません。
僕から言わせると運動療法、保存療法に関しては医療保険下の方が最適なものは提供できないシステムになっています。
僕のスタジオでは一人60分という時間をかけています。
しかし多くのクリニックでは、普通は20分、長くて40分です。

20分でまともな検査と指導は無理でしょう。
そもそもクリニックで医療保険下のサービスは、医師の指示書に書いてある対症療法を前提としたシステムなので、原因を追求するなどは想定していないのです。
原因は医師が見つけ、理学療法士はその指示に従って運動療法や物理療法を提供するというシステムなのです。

しかし、医師は診断名はつけられますが、その病気が生じた原因は追求できません。
それこそ医師の診察時間など数分でしょう。
その中で深い問診や検査はできません。
画像を見て緊急性があるかないかを判断する程度です。
緊急性の有無の判断はとても意味がありますが、緊急性はないが困っている人は多いのです。
しかし、その方々はクリニックで十分なサービスは受けることはできません。

つまり医療保険下では、なぜ痛くなったのか(原因)、何を気をつけたら再発しないか(自己対処法)などを教えてはくれないのです。

こういう事実を理解している人はほぼいないでしょう。
そこで働いている理学療法士ですら理解していないでしょう。
そういうものだと思って思考が停止していますので、、、。
それでも給与が出ますから。

これはシステムの問題なのです。
医師や理学療法士の問題ではなく。
だからクリニックの先生方に文句を言ってもしょうがありません。
国が定めたシステムが何も考えていない代物なのです。
薬の処方箋と同じように、指示書を捉えているのです。

ですから原因を知って何を気をつけ何をすべきなのかを知りたい場合には、当店みたいに保険システム外のサービスを受ける必要があります。

僕の中では、一番理学療法士として社会に貢献できているなと実感できるのは、今の方法なのです。
理学療法士は、様々な評価方法によって、障害ができたそのメカニズムを明確化することができる唯一の資格だと思っています。
しかし、その力を発揮している理学療法士は全国で数%でしょう。
保険下では相当医師の理解と、システムの変更がなければ難しいです。

もし患者さんがそういうクリニックに出会えたならそれは凄いラッキーなことです。
ほとんどのクリニックで原因療法はできません。

これから僕は、保険外のサービスとして本当に社会に貢献できる場として、当店のノウハウを伝え、原因療法を提供できる場を増やしていきます。
来年はFC店を募集し、研修を通して指導者を育成していきます。
興味のあるセラピストはこちらをチェックしてください。

今、FC展開のシステムづくりを始めています。
「UPRIGHT」という店舗名で、これから全国に本来の理学療法が提供できる場を広げていきますので期待していて下さい。


店舗名

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