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#22 藤原直哉と昭和天皇実録を読む(昭和20年8月14日~8月15日)

藤原直哉
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※試聴版。オリジナル版(31:02)は購入後に視聴可能。

小説映画にもなりました「日本のいちばん長い日」といわれる日のクーデータ、終戦の詔書から、内閣の交代、戦後の復興をどうするか考えた人たちが即座に政権を担うようになる昭和20年8月14日・15日です。

*一人ではなかなか読み進めることが難しい『昭和天皇実録』、藤原直哉の解説を聴きながら、だんだんと理解が深まってまいります!
実際に真ん中で何が起きていたのか、昭和天皇実録巻34昭和20年(下)について、下記のキーワードと合わせて、藤原直哉が細部まで丁寧に読み解き、歴史観も含めて音声解説(31:02 mp3版|ダウンロード可)いたします。

当時何が起こり、今の私たちに、そして未来へと結びついてくるのか、歴史の力、時間の重力がどのように働き、世の中がどのように動いているのか、一緒に学びましょう!

<昭和20年8月14日|火曜日>
・内大臣木戸幸一
・米軍機がバーンズ回答の翻訳文を伝単宣伝ビラとして散布しつつあり
・国内が混乱に陥る恐れ
・戦争終結への極めて固い御決意
・内閣総理大臣鈴木貫太郎及び内大臣に列立の謁を賜う
・首相内大臣の列立拝謁は従来その例なし
・御前会議の開催につき奏請を受けられこれを御聴許
・参謀総長梅津美治郎
・ソ聯邦の参戦に伴う支那派遣軍総司令官への命令につき上奏
・陸相阿南惟幾
・陸軍省軍務局軍事課長荒尾興功他陸軍将校5名よりクーデター計画を聴取
・決行につき具申を受ける
・他者を監禁せんとするクーデター計画兵力使用第1条の決行につき同意を求める
・宮城内に兵を動かすことを非難し全面的に反対する
・元帥陸軍大将杉山元
・元帥陸軍大将畑俊六
・元帥海軍大将永野修身
・終戦の御決心をお示し
・3名の所見を御下問
・それぞれ国軍はなお余力を有し志気旺盛
・抗戦して上陸する米軍を断乎撃攘すべき旨の奉答
・広島在勤のため昨今の情況を詳知せず
・極力交渉により少なくとも十師団を親衛隊として残置できるよう努力すべき旨の奉答
・戦争終結は深慮の末の決定
・実行に元帥も協力すべき
・侍従武官長蓮沼蕃
・御文庫附属室に開催の御前会議に臨御される
・最高戦争指導会議構成員
・内閣総理大臣鈴木貫太郎
・外務大臣兼大東亜大臣東郷茂徳
・陸軍大臣阿南惟幾
・海軍大臣米内光政
・参謀総長梅津美治郎
・軍司令部総長豊田副武
・同会議幹事の内閣書記官長迫水久常
・陸軍省軍務局長吉積正雄
・海軍省軍務局長保科善四郎
・官僚として内務大臣安倍源基
・大蔵大臣広瀬豊作
・司法大臣松阪広政
・文部大臣太田耕造
・農商大臣石黒忠篤
・軍需大臣豊田貞次郎
・運輸大臣小日山直登
・厚生大臣岡田忠彦
・国務大臣桜井兵五郎
・国務大臣左近司政三
・国務大臣情報局総裁下村宏
・国務大臣安井藤治
・枢密院議長平沼騏一郎
・法制局長官村瀬直養
・綜合計画局長池田純久
・前回の御前会議以後の最高戦争指導会議及び閣議の経過につき説明
・改めて無条件受諾に反対する者の意見を御聴取の上重ねて御聖断を下されたき旨を言上
・参謀総長軍令部総長陸相がそれぞれ聯合国回答バーンズ回答への再照会論を主張
・国内外の現状
・彼我国力戦力から判断しても自ら戦争終結を決意したものにして変わりはないこと
・我が国体については外相の見解どおり先方も認めていると解釈すること
・敵の保障線量には一抹の不安なしとしないが
・戦争を継続すれば国体も国家の将来もなくなること
・即時停戦すれば将来発展の根基は残ること
・武装解除戦争犯罪人の差し出しは堪え難きも
・国家と国民の幸福のためには
・三国干渉時の明治天皇の御決断に倣い決心した旨
・各員の賛成を求められる
・陸海軍の統制の困難を予想
・自らラジオにて放送すべきこと
・速やかに詔書の渙発により心持ちを伝えること
・宣仁親王と御対面
・午後に開催の閣議
・御前会議の聖慮に基づき帝国の方針に関する件
・大東亜戦争終結に関する詔書案その他の審議
・帝国ハ昭和20年8月11日附米英支蘇四国回答ヲ諒トシ
・7月27日附対帝国共同宣言ニ従ヒ大東亜戦争ヲ終結スル為必要ナル諸措置ヲ執ルモノトス
・外務大臣東郷茂徳
・内閣総理大臣鈴木貫太郎
・内大臣木戸幸一
・帝国の方針に関する件の内奏
・大東亜戦争終結に関する詔書の捧呈
・内閣上奏書類「帝国ノ方針二関スル件」を御裁可詔書に署名
・閣僚の副署
・午後11時官報号外
・国内向けの公表
・陸相の要望により翌15日正午まで延期
・同時刻に玉音放送と新聞発表を同時に行うことが閣議において決定
・外相よりスイス国駐箚帝国公使に対し
・ポツダム宣言の受諾大東亜戦争終結に関する詔書の渙発
・同宣言実施のため我が子国おいて執る用意ある措置
・スイス国政府に依頼
・米国政府及び米国政府を通じて英ソ支三国政府に伝達すべき旨の緊急電報送付
・帝国政府の米英ソ支四国政府宛通告文
・現地時間14日午後8時5分帝国公使よりスイス国外務次官に手交
・警戒警報発令中の午後11時25分
・内廷庁舎御政務室
・日本放送協会により設営されたマイクを御使用
・放送用録音盤作製
・大東亜戦争終結に関する詔書
・宮内省側にて浄書の御朗読用の副本
・2回にわたり朗読
・宮内大臣石渡荘太郎
・侍従長藤田尚徳
・侍従三井安弥
・侍従戸田康英
・情報局総裁下村宏
・録音盤正(第2回録音)6枚
・録音盤副(第1回録音)6枚
・侍従徳川義寛
・侍従職事務官室
・軽金庫に収納

<昭和20年8月15日|水曜日>
・陸軍省軍務課員らを中心とする一部の陸軍将校
・ポツダム宣言受諾の聖断撤回のため
・近衛師団を以て宮城と外部との交通通信を遮断
・東部軍の兵力を以て要人を拘束
・放送局等を占拠するクーデター計画兵力使用第2条を立案実行に移す
・近衛第一師団長森赳殺害
・師団命令を偽造
・守護定番
・近衛歩兵第二聯隊聯隊長芳賀豊次郎主力の約二大隊
・坂下門閉鎖
・宮内省の紅葉山通信所
・宮城内の交通通信遮断
・皇宮警察武装解除
・御文庫包囲
・情報局総裁下村宏
・日本放送協会会長大橋八郎
・総勢18名
・二重橋門内衛兵所に監禁
・放送用録音盤御璽及び内大臣を捜索
・宮内大臣石渡荘太郎
・内大臣木戸幸一
・内廷庁舎御金庫室に避難
・侍従徳川義寛
・侍従戸田康英
・当直侍従入江相政
・当直侍従永積寅彦
・近衛兵が宮城を占拠
・電話線切断外部との連絡途絶
・録音盤及び宮内大臣内大臣無事
・警衛警部配置
・鉄扉
・九三式短波無線電話機
・海軍省に事態通報
・海軍省より東部軍管区司令部にも連絡
・東部軍管区司令官田中静壹
・反乱の将兵に対して説得
・侍従三井安弥
・事件の発生
・侍従武官長蓮沼蕃
・事件の経過並びにその鎮圧につき奏上
・侍従長藤田尚徳
・事件の発生を嘆かれる
・録音盤
・宮内省総務局長加藤進
・宮内省総務局庶務課長筧素彦
・内幸町の放送会館
・反乱事件発生の御詫びと鎮圧の経緯の言上を聴取
・司令官の処置を御嘉賞
・今後の善処を期待する旨の御言葉あり
・内大臣木戸幸一
・内閣総理大臣鈴木貫太郎
・御文庫附属室に開催の枢密院会議に臨御
・枢密院議長平沼騏一郎
・御沙汰を朗読
・首相より今回の措置については外相より説明すべき旨の発言
・戦争終結に関連する国際情勢の推移
・これに伴う措置の詳細につき説明
・説明途中の11時50分
・天皇は会議を中断
・会議場に隣接する御休所に移られる
・正午昨夜録音の大東亜戦争終結に関する詔書のラジオ放送をお聞きになる
・放送員によるアナウンス
・君が代吹奏
・情報局総裁によるアナウンス
・詔書の御朗読
・放送員による詔書の奉読
・内閣告論の朗読
・関連ニュース
・午後零時38分頃終了
・枢密院議長以下の参列者
・御休所外の廊下に整列して放送を拝聴
・午後零時10分より枢密院会議再開
・顧問官と外相との間に質疑応答所見の開陳あり
・内大臣木戸幸一
・内閣総理大臣鈴木貫太郎
・首相より辞表の捧呈を受けられる
・後継内閣首班の選定を御下命
・今回は交通連絡等極めて困難な状況に鑑み
・重鎮を集めることなく枢密院議長平沼騏一郎の相談の上奉答すべき旨
・稔彦王を後継内閣の首班候補
・公爵近衛文麿をして補佐せしめることに意見が一致
・本日午前5時30分
・陸軍大臣阿南惟幾陸軍大将陸軍大臣官邸において自刃
・昨日の大東亜戦争終結に関する詔書の主旨を完遂するため
・積極侵攻作戦を中止すべき旨の大陸命大海令

◎昭和天皇実録とは◎
昭和天皇の生涯にわたる記録を公式にまとめたものです。
どういう風に昭和という時代が動いていったのか、私たちが未来を考えていく上で第1級の資料です。
昭和20年は、8月15日を境に、ものすごく世の中が変わった劇的な年です。
その昭和20年(昭和天皇44歳)を何回かに分けて、読んでまいりましょう。

◎音声ダウンロードファイルのお取り扱い◎
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70年以上前の日本、1945年(昭和20年)の8月と私たちが生きている2017年(平成29年)の8月、そして、10年後、50年後、100年後の未来がどのようにつながるのか、日々感じながら、この1年を過ごしてみませんか。

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