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参議院議員選挙を間近で見た僕が社会問題には興味があるけど、政治には興味のないあなたに伝えたいこと#Weeklynoters〜奮闘編〜

今回、僕のnoteのテーマは #政治 #選挙 です。
分かりやすい文章で書こうと思うので最後まで読んでいただけると幸いです。

先月、参議院選挙が行われました。投票率は48.80%と戦後二番目に低い数字でした。争点を分かりにくく、政党選択の選挙でもなく、また台風の影響もあったのか注目度の低い国政選挙だったのは間違いないでしょう。結果を見ても、全国的に話題になったのは『NHKから国民を守る党』と『れいわ新選組』くらいでしょうか?

そんな注目度が低かった2019年の参議院選挙も僕にとっては、印象に残る選挙になりました。
なぜかというと、実際にある候補者の選挙活動をお手伝いをしていたからです。

僕が参議院議員選挙を手伝うことになった偶然

ちょうど1年ほど前までPOTETOという「政治を、わかりやすく」をモットーに活動する企業のメンバーとして関わっていました。
現在はもう離れてしまったのですが、POTETOの社長である古井さんから「知り合いの議員で学生インターンを探している人がいるから、興味あればやってみないか?」と声をかけていただきました。

3年前の参議院議員選挙のときもビラ配り程度は選挙に関わったことがあったのですが、学生の間に政治、選挙というものをもっと深く知りたいと思って、議員さんのもとで働くことにしました。

5月頃から週1程度で働いていたのですが、選挙期間中は実際に候補者が立候補した選挙区まで行き、選挙活動のお手伝いをしました。

中に入ってみて分かった選挙とは

選挙の手伝いを通して、感じたこと、考えたことはたくさんあるのですが、その中でも皆さんに伝えたいと思った2つのことについて書いていきます。

1.組織で戦うことの難しさ

3年前の参議院議員選挙でお手伝いをさせていただいた候補者が在籍する党は、組織がしっかりしているとは言えない党でした。そのため、候補者本人の意向が反映される選挙でした。つまり、候補者本人がある程度希望を言えば、その通りに動くし、状況次第で柔軟に予定を変更することができました。

一方で、今回お手伝いさせていただいた候補者の在籍する党は、しっかりと組織がありました。選挙をお手伝いする前から簡単に想像していたのですが、1日に何百人という人が関わる選挙戦は驚きの連続でした。普段から応援してくれている方、お世話になっている方が各地方にたくさんいて、挨拶をしなければならない、それを先導してくれるのは地元の地方議員だったりしました。人間関係の複雑さを実感しました。

「これだけ多くの人が関わっていると、それぞれの思惑や想いがあり、しかもそれが常時組織としてあるわけではなく、選挙という期間のみ同じチームになっている…そもそもまとめられないし、候補者本人もどこを向いてよいのか分からなくなるだろうな。」

これが率直な気持ちでした。
そして、やはり選挙で勝つためには、組織という力は大きく、たくさんの人の支えが必要なんだなと感じました。

2.伝えたいことと伝えるべきこと

もう1つ強く、感じたことは選挙期間中、候補者が街頭などで話をする内容です。政治家が出ているテレビをたまに見ると、話題の多くは、防衛・政治家の不祥事・諸外国との問題・国レベルでの行政のイメージがあります。
しかし、選挙期間中、どの候補者も話すことは、候補者本人が立候補している選挙区についてのことです。

もちろん、その選挙区を代表しているのですから、当然必要なことです。しかし、普段僕がテレビで見る政治家が話す内容と選挙期間中に、選挙区で話している内容には乖離がありました。

これは政治家が悪いのでしょうか?

僕はどちらかといえば有権者の問題だと思います。やはり、防衛や国際問題を話しても、票が取れないのは事実としてあると思います。
子育て・教育・福祉などの生活に関わることではないと、なかなか話を聞いてくれない状況がありました。

僕が候補者の近くにいて感じたのは、候補者は本気で地元のことも日本のことも考えていました。広い視野で物事を考えて、行動する方だなと思っていました。しかし、まずは国会議員にならないとその使命を果たすことはできないので、有権者の聞きたいことに合わせて話をしているような印象を持ちました。

候補者が本当に伝えたいことが伝えられないこの状況は、政治家だけが考える問題ではなく、そもそも有権者、ひいては国民全員が考えていかなくてはいけないと感じました。

諦めないでほしい

短い期間でしたが、このような選挙のお手伝いの経験で感じたことを書いてきましたが、もう1つ強く思うことがありました。

それは【政治を諦めてほしくない】ということです。

僕の周りには日本の政治は諦めたと言っている人が多くいます。諦めないでほしいです。
確かに、諦めたくなる気持ちは分かります。特に社会的に価値のある仕事をして、社会を変えているのは、政治ではなく、私たちだと思っている人は余計にそう感じるのだと思います。

しかし、それには2つの疑問があります。

政治は世の中を変えるものではなく、世の中をより良くするもの、資本主義社会で守れない人を守ることだと思います。政治と民間企業、どちらが上下ではなく、役割分担です。

もう1つが、民間企業にできて、政治にはできないこと、それは排除です。政治家のしがらみ、組織の杜撰さを批判されることが多いですが、政治は誰かを排除することはできません。一方で、昨今話題なるような組織を持つ企業は厳しい選考があります。一部の選ばれた人だけで構成される民間企業が、全国民を相手にしなければいけない政治と同等に語られるのはさすがに不公平ではないかと思うのです。

社会をもっと良くしたい、誰かを助けたいという高い志を持った人は、ますます政治ではなく、民間で活躍しています。政治家になってほしいとは言いませんが、そうやって能力も志をある人が、政治を諦めているのを見ると悲しくなります。

失望することも多い政治ですが、ほんの少しの期待は残しておいてほしいなと思っています。

もう30分だけ考えてから選挙に行こう!

7月に行われた参議院議員選挙、投票に行きましたか?
投票に行った人に伝えたいです。(自分にも向けて)

投票に行くのは、もちろん大切です。ただ、もう少し、あと30分だけ政治のことを考えて投票しませんか?

きっと、もう30分考えるだけで、もっと有意義で価値のある1票が投じられることになると信じています。

[追記]
今回の選挙でお手伝いすることになったのは自民党の候補者の方でしたが、僕は支持政党も支持をしている政治家もいません。毎回選挙があるたびに、自分なりの争点や考えを持って、投票しています。政治の話題になると、支持政党があると言いにくい風潮があったり、すぐに右翼・左翼、保守・リベラルみたいに分けられますが、僕には未だによく分かりません。政治という複雑で国という大きな問題を考えるのに、2つの選択肢しかないというのは、極端すぎると思います。そもそも人間というのは、生きているうちに考え方も価値観も変わるので、二元論で語るのではなく、その時々に自分が最適だと思った道を選ぶことが大切だと考えています。

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