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官学連携を加速させる仕組み@イギリス

楽しく、カジュアルに、弱視難聴の日々を発信しております奈良里紗です。

日本で研究をしているとき、行政機関との連携が希薄なようにかんじている。もちろん、研究者の中には官学連携をしているところもあるのだが、そうでないところもたくさん。

私たちは資金調達をするために、主に科研費に応募をするわけで、そこに行政チェックは関与しない。

もちろん、研究によって社会に与える影響は記述するわけだが、審査を行うのも研究畑の人間。

イギリスでは、ボトムアップの研究がなされていると少なくとも私が知る範囲では感じている。

特に、障害分野では、障害者組織が研究者や研究機関に研究を依頼している。つまり、研究テーマ事態が当事者性の高いテーマになっている。

加えて、4年に一度、行政関係者の監査のようなものがはいり、取り組んでいる研究が社会に貢献する内容になっているかどうか、政策立案に貢献するようなエビデンスになるような研究か、独りよがりな研究に研究費が使用されていないか、チェックを受けるのだという。だからこそ、研究者たちも常に社会と研究の関係性を意識している。

表面的に仕組みを整えればいいというものではないのがみそで、研究者全体の意識が、だれのための何の研究であるのか、この研究によってどんな人たちに貢献できるのか、そういった意識をもてるかどうかが重要のようにかんじた。

これからより官学連携による研究ができる研究者になれるよう精進したいと思う。

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