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人事異動研究は国際比較が面白い

楽しく、カジュアルに、弱視難聴の日々を発信しております奈良里紗です。

私はここ最近は、特別支援教育に関わる教師の人事異動に関する研究をしています。
その中で、イギリスの研究者と一緒に論文を書いているのですが、これがめちゃくちゃ面白いんですよ~。

日本にいると、日本のあたりまえが当たり前すぎて気づかないことってあるなぁって思うんですよね。

当たり前のように、飲める水が水道からでてくる、小さいときは、まさか、水道の水が飲めない国があるなんて想像もしていませんでした。

そういう意味で、海外の研究者とともに研究ができるというのは本当に光栄なことで、もうわくわくがとまらないわけです。

日本だと、教員の人事異動は教育委員会が決めているわけですが、まぁ、ほとんど教員に拒否権はないわけです。

通常の学級でも、この子たちの担任を続けて、小学校を送りだすところまで見届けたいと教師がいくら思っても、無情にも人事異動のお達しがくることもあります。

これ、悲劇やなーって思うんです。

やりたい!と思うのに、それをトップダウンでかえられちゃうっていうのは。

さらに、人事異動ってなかなか大変なことだと思うんですよね。新たな環境になれることも、新たな学校の文化になれることも、新たな場所で人間関係を構築するのも。

もし、もっと、主体的に、自分はこういう教師でありたいと思ったときに思い描いたようなキャリア形成ができたら、もっと、先生たちは生き生きできるんじゃないかなって思うんですよね。

イギリスもアメリカも、当然のごとく、そういう仕組みをもっていて、なんなら、校長も教員も、その学校に20年も30年もいるなんて当たり前。

卒業生が戻ってきたときに、自分を担任してくれた先生がいつまでもそこにいてくれるって嬉しいことですよね。

まぁ、何はともあれ、論文を書いていると、相互理解が深まるんですよね。なんで、相手はこれがわからないんだろう?って。そこには、文化的、法的、歴史的、様々な文脈の違いがあって。

日本語で書くときとはまた違った面白さがそこにはあるんです。

この研究プロジェクトのために、時間を作ってくれるすべての人に本当に官舎やなーと思う今日この頃。

noteで論文掲載のお知らせができることを楽しみにお待ちくださいませ~

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