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銀座ギャラリー巡り(東京都中央区・銀座駅)

・ギャラリー小柳
ギャラリー小柳では杉本博司の個展を開催。「オペラ・ハウス」と称し、世界の色々な歴史を持ったスクリーンのない劇場にあえてスクリーンを架けて、古典映画を上映したものを長時間で露光して撮影する、という試みをしている。建築にもリスペクトを持つ杉本博司ならではの作品といえる。トイレはなし。

杉本博司

・キヤノンギャラリー銀座
小澤太一という写真家による赤道の地域を切り取った赤道白書という写真展を開催している。いままでのギャラリーに比べかなりの人がいる、と思ったらどうやらレセプションパーティのタイミングだったようで関係者で溢れていた。あまりゆっくりと観られなかったのは心残り。

小澤太一

・リコーアートギャラリー
ライアン・ガンダーの展示を開催。ちょうど同時期に東京オペラシティアートギャラリーで個展が開催されていたのもあってそれに併せてということだろうか。リコーが開催しているギャラリーらしく、リコーの2.5次元プリントであるステアリープを用いてイラストを中心に展示。トイレはウォシュレット式。

ライアン・ガンダー

・ggg
デザイナーである細谷巖のポスターを中心とした展示。宇野亞喜良や和田誠、横尾忠則らと同世代で活躍した『ペルソナ』展で活躍した一人。ヤマハのオートバイや世界デザイン会議のポスターなどが主に採り上げられている。デザインへのこだわりといった想いも紹介されており、デザイン好きなら見ない手はなし。トイレはウォシュレット式。

細谷巖

・資生堂ギャラリー
国内で初のギャラリーとして知られる資生堂ギャラリー。第八次椿会と称して、若手のアーティス6組によるコラボレーションが開催されている。個性と個性のぶつかり合い。スタッフの中に日本語が流暢な外国人がいて驚いた。アートは国境を越えることを体感した瞬間であった。トイレはウォシュレット式。

第八次椿会

・ポーラミュージアムアネックス
ポーラミュージアムアネックスでは鎧兜をモチーフにした作品を手掛ける野口哲哉による展覧会を開催。樹脂や化学繊維を効果的に用いて本物の甲冑のような造形、武士の肖像画のような中年男性の絵など、こうきたか、と思わず唸るような作品が楽しい。今までに何度か訪れた展示会の中で最も見学者が多かった。

野口哲哉

・メゾンエルメス
メゾンエルメスでは近年になり国内外で注目されている現代アートの田口和奈による個展が開催。過去の美術作品にインスパイアを得て作られている作品が多くて興味深い。写真や絵画は今回は小ぶりな作品が多いものの、いずれも死の匂いを漂わせていて個人的には好みだったりする。こちらはほぼ独占状態。メゾンエルメスはたぶんギャラリーの存在を知っている人が少ない気がする。勿体ない。

田口和奈

・GINZA SIX(東京都中央区・銀座駅)
GINZA SIXの蔦屋書店では野口哲哉の展覧会がここでも開催されている。コラボレーション展示といったところだろうか。また別会場では数人の作家による展覧会「空即是色」も開催されている。現代アートの渦である。艶かしい女性のヌード写真や版権スレスレのパロディなどバラエティに富んでいる。隣ではKotaro Yamada個展が開催。見学者を押し退けて記念撮影している関係者がいた。ふうん。

空即是色展

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