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うらわ美術館&映写室ミュージアム(埼玉県さいたま市・浦和駅)

・うらわ美術館(埼玉県さいたま市・浦和駅)
うらわ美術館は浦和駅の西口にある美術館である。企画展としてブラチスラバ世界絵本原画展を開催。スロバキア共和国で2年ごとに開催される世界最大規模の絵本原画コンクールにて、今回はアジア諸国に焦点を当てて、日本と韓国の絵本を中心として紹介している。

最初は韓国の絵本を紹介。ハングル語なので何が書いてあるかはよくわからないものの、絵本なので大枠は伝わってくる。中でも紙面の白で雪を表現するパク・ヒョンミン『すごいゆき』やピクトグラムでアリスを表現したキム・ジヨン『不思議のゲームの国のアリス』、環境問題を独特な色彩で織り込んだオ・セナ『黒うさぎ』が目を引く。

多彩な作品でいっぱい

続いては日本の絵本を紹介。荒井良二『こどもたちはまっている』やミロコマチコ『ドクルジン』、それに今回の展示会場でも至る所に点在してる不思議な卵のしおたにまみこ『たまごのはなし』など印象的な作品がある中で、個人的に気になったのは漫画家の松本大洋『こんとん』で、漫画家が絵本を出展していることに加え、原作が夢枕獏というのも面白い、中国の怪物を松本大洋らしいタッチで描いている。

たまご

最後はブラチスラバ世界絵本原画展の2021年受賞作品を紹介。グランプリとなったエレナ・オドリオソラ『混ぜこぜの気持ち』、金のりんご賞を受賞したアルマンド・フォンセカ、アマンダ・ミハンゴス、フアン・パロミノ『海』、シルヴィー・ベッロ『初雪』などの作品が紹介されており、それらの作品も手にとって読める。

最後のコーナーでは着色したキャラクタをぶら下げたり

今回のタイミングを持ってしばらく休館することになるうらわ美術館、今のうちに行っておきたいところである。トイレはウォシュレット式。

美術館の入っている建物も素敵である

・映写室ミュージアム(埼玉県さいたま市・浦和駅)
浦和駅の東口にあるPARCOの7階にある映写室ミュージアムは、映画館に併設されているという珍しい施設である。映画館の受付は6階なので、映画館に入らなくてもミュージアムのみを見学することが可能で、逆に映画館に用がある人は7階へ直接おもむくことは少ないのでほとんど訪れる人がいないという隠れたスポットでもある。

一面ガラス張りの映写室を見学するというスタイルの展示方法で、薄暗い廊下と柔らかい絨毯、そこはかとなく漂うキャラメルポップコーンの匂いはまさに映画館にいるような気分。ところどころにスクリーンやサウンドなど、映画の基礎知識が紹介されている他、実際の映写機も展示されている。トイレはないが6階へ降りればウォシュレット式がある。

うっすらとしていて心地が良い

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