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長泉院附属現代彫刻美術館(東京都目黒区・中目黒駅)

ずっと行きたいと思いながらもしばらく休館中だった長泉院附属現代彫刻美術館が再開するということで、この機を逃してはならないとさっそく訪問。長泉院という寺の中にある美術館なので割とコンパクトなのかと思いきや、屋内展示室に加えて屋外展示室が4つもあるかなり広大な美術館である。

六角形を基調にした変わった形をした美術館で、まるで蜂の巣のように一つ一つの部屋が区切られた中に彫刻作品が展示されている。五十人を越える作家の作品が収蔵されており、バラエティに富んだ作品を見ることができる。峯田義郎朝倉響子といった、他の美術館でもよく作品を見かける作家の作品も複数ある中で、なんといっても個人的に目玉となるのは舟越桂。仏像の作りを参考にした木彫りは目玉だけ石が嵌め込まれてとてもリアル。リアルすぎて不安になる様はある種の不気味の谷と言えるかもしれない。

六角形に区切られた展示室

2階にも同様に展示品がある。中央が吹き抜けになっており採光が素晴らしい館内、冷房機能はない代わりに扇風機が色々なところで稼働している。1階が人物像を中心にしていたのに対して、2階の作品群は抽象的な作風のものが多いのも特徴。これだけ多種多様な作家の作品がありながら無料かつ見学者がおらず独占状態という、なんとも素晴らしい美術館。トイレはウォシュレット式。

2階にも現代彫刻が並ぶ

彫刻作品ならではで、屋外にも多くの作品が展示されている。全部で4箇所に点在する展示室はそのうち3つがやはり人物を中心とした作品を多く揃えてあり、寺社の境内というのもあって日が暮れたら訪れるのが少し怖いかもしれない。

屋外の展示室もかなり広い


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