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銀座ギャラリー巡り

銀座へ行くたびに恒例になってしまったギャラリー巡り。お馴染みの場所では色々と展示替えが行われており興味ある展示を中心として回ってみることに。これまで気になっても行く機会のなかった場所も今回は初訪問してみる。

・紙パルプ会館(東京都中央区・東銀座駅)
紙パルプ会館は日本製紙協会など紙にまつわるオフィスなどが入っている。こちらの2階フェニックスホールは貸しギャラリーとして有志によるグループ展や講演会が行われているイベントホールとなっているが、今回は紙パルプ倶楽部絵画展を開催。いつも目の前を通りながらもタイミングが合わずに入れなかった場所なのでようやくといったところ。

紙パルプ会館

・CHANEL NEXUS HALL(東京都中央区・銀座駅)
CHANEL NEXUS HALLでは森田恭通によるヴェルサイユ宮殿の写真展を開催。17世紀にフランスの国王ルイ14世によって建設された宮廷文化の中心であるヴェルサイユ宮殿を、数年に渡り訪れた森田が時代とともに変わり行くデザインや技術に着目して切り取ったもの。モノクロームで切り取られた作品は非常に美しく、また荘厳な歴史と芸術の跡を感じられる。

https://nexushall.chanel.com/

CHANEL NEXUS HALL

・POLA MUSEUM ANNEX(東京都中央区・銀座一丁目駅)
POLA MUSEUM ANNEXでは細川護煕による京洛の四季を描いた絵画展を開催。かつて政治屋として活動し、政界を引退してからはじめた陶芸や書画、油絵などの活動は自身が細川家の出身であることも関係しているかもしれない。細川幽斎・三斎からはじまる芸術に重きを置いていた細川家ならではの作品は巨大な襖絵をはじめ政治屋の余生を楽しむ道楽と括られてしまうのには惜しい出来。

POLA MUSEUM ANNEX

・ライカギャラリー(東京都中央区・銀座駅)
カメラの代表的なメーカーの一つであるライカが運営する2階のライカギャラリーでは、研究者の落合陽一による個展と、写真グループのFull-couaseによるグループ展を開催。プロの写真家でない落合氏の作品もライカで撮るとこんなにアーティスティックになるという好例。グループ展も東方ProjectやFate/Grand Orderなどのアニメと日本の原風景とのマッチングが美しい。

ライカギャラリー

・車G735ギャラリー(東京都中央区・銀座駅)
銀座の一角に構える車G735ギャラリーは、高級輸入自動車のショールームであるのと同時に、アートも展示販売しているという一風かわったギャラリー。広いスペースの中でベントレーやマセラティ、フェラーリ、ポルシェなどを紹介する中で、現代アートを中心として作品を展示している。自動車は1000万円〜2000万円くらいの幅、アートの方も100万円くらいと、どれもお得すぎてつい衝動買いしてしまいそうになりますね。

車G735ギャラリー

・資生堂ギャラリー(東京都中央区・銀座駅)
日本で最初のギャラリーである資生堂ギャラリーでは、石内都の個展を開催。初めての東京は銀座だった、と題し石内が切り取った銀座のさまざまな写真を展示している。資生堂といえばの花椿の香水、銀座の帽子やスカジャン文化、銀座天一の天ぷらに寿司幸本店の包丁、資生堂パーラーのオムライス、それに月光荘の絵の具など、銀座に今も残されている文化を改めて愛したくなる。

資生堂ギャラリー

・ggg(東京都中央区・銀座駅)
ギンザ・グラフィック・ギャラリー通称gggでは、世界で多方面に渡り活躍しているデザイナーのステファン・サグマイスターによる個展を開催。個展的な絵画をベースにして、その上からこれまでの地球上の長期的な統計に基づいたデータを可視化したものを塗り重ねた作品。アメリカの持ち家率や犯罪数などを印象的な図形で表している。解説を見ないとどれがどれだかわかならない。見てもわからない作品もいくつかあるが面白いアイデア。

ギンザ・グラフィック・ギャラリー


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