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男性育休、取得のきっかけはこれだった!7選〜パパへのインタビューより〜

まだまだとる人が少ない男性育休。そんな中、育休を取ることに決めたパパたちは、どんなことがきっかけだったのか?

今回は、
育休が「自分事」になった理由を、拙著

なぜパパは10日間の育休が取れないのか?」

に登場したパパたちを例に、紹介しようと思います。

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▼妻のキャリアを守りたくて
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「私、仕事に復帰したいんだけど」
「私、早く仕事に戻りたいんだけど」
「半年ぐらいで復帰して、仕事の勘を取り戻したいんだけど」

こんなことを打ち明けられた夫。

じゃあ、誰が子育てするの、、、俺か?みたいな感じで育休を自分事としてリアルに考え出したパパがいました。

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▼「仕事に復帰したい」
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双子の子どもが生まれて2ヶ月がたったある日、妻からそう、打ち明けられたパパがいました。

「ん?いいんじゃない?」

そうなると選択肢は2つ。

一つ目は、共働き。
→ただ、年度の途中から入れる保育園がなかったため、諦める。

二つ目は、妻が働いて僕が育休を取る、、、これかっ!

ということで、僕は双子が生まれた3ヶ月後から、妻と入れ替わる形で10ヶ月の育休をとりました。

と話すパパさん。

パートナーの「仕事に復帰したい」の一言から、育休が自分事に感じられたそうです。

どんどん、いきましょう!

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▼妻から提案されて
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本を書く際、たくさんの応援メッセージをいただいたのですが、

「パパに育休を取ってもらいたいけど、なかなか言い出せなくて、、、」 

という声をたくさん!(本当にたくさん!)いただきました。

ただ、一方で、育休を取ってほしいけど、仕事柄(男性がほとんどの職場とか、職人気質の職場とか、サービス業で人手が足りないとかで)

なかなか取れないのもわかるので、、、という方も少なくありませんでした。

でも、その人たちも最後には、
「次の世代には、普通に育休が取れるようになってほしい」
と多くの人が語っていました。

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▼「旦那に育休を取ってほしい」
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こう思って、実際にアプローチをしてみたママさんも少なくありませんでした。

その結果、パパさんに「俺も育休とるのか?」みたいなことがリアルに見えてきて、初めて育休が自分事になった、という話をしてもらいました。

ただ、「旦那に育休を取ってもらいたいんだけど、どう言えばいいか、わかりません」
みたいな質問があったりします。
(この質問に対する素敵な回答、僕はまだ、出せていません。。)

とりあえず、次へ!


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▼妻が自営業で、そもそも子育ての主が夫
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妻が自営業をしている、妻が会社経営をしている、妻が市議会議員、それでいて夫は会社員、というパターン。

この場合、妻には制度としての育休がないので、自然な流れで「俺が育休を取る、かな?」となるみたいでした。

パパさんへのインタビューをするまでは、

パートナー(妻)が会社の経営者とか、妻が市議会議員とか、
そもそも女性側に育休の権利がない(雇用保険の対象者じゃない、という意味で)ケースを、想定していませんでした。

ただ、言われてみれば当然なのですが、夫が会社員で育休の権利を持っているけど、妻はその権利を持っていない、というケースはあります。

少数派なのかな?と思っていましたが、意外とこのケースがありました。

こんなときは、割と自然な流れで(というか、そうしないとやっていけない、という意味も込めて)

夫が育休を取るよね?みたいな感じになり、男性育休が自分事なった、という話を教えてもらいました。

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▼子どもがすごく小さく生まれた
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体重が1,000g以下で生まれた赤ちゃんを、「超低出生体重児」というそうです。(小さいから未熟、というわけではないため、

現在は、学問的に「未熟児」ということばは使わないことになっているそうです。)

そうなれば、医療のサポートを受けなければなりません。

ドラマ「コウノトリ」に出てきたNICU(新生児集中治療室)とか。

また大きな町にしか病院がなかったり、通院するのが大変だったりすると、夫婦の協力が必要。ということで制度を調べていくうちに「パパも育休を取る」という選択肢が入ってきたという話を聞きました。

生まれてきた子どもの状態もそうですし、産後の妻の状況を見て「これ、二人で子育てしないと、

妻がまいってしまうんじゃないか」そう考えて、男性の育休が自分の中の選択肢になってきた、という話も聞きました。

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▼子どもと一緒に過ごす時間を少しでも多くとりたい、という願いを叶えるために━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「幼いころに両親が離婚したため、両親と一緒に過ごした経験が少なかったです。
だから、自分に子どもができたら、一緒に過ごす時間をきちんと取りたいと思っていました。」

そう話すパパさんがいました。

このパパさんは、「子どもと一緒に過ごす時間を増やす」という目的を達成する手段として調べていくうちに「男性の育休」にたどり着いたようです。

僕も一人目や二人目が生まれたときはうっすら「もっと子どもとの時間を過ごしたいなぁ」と思っていましたが、そこで思考がストップしていました。

でも、そこから一歩進んで、「じゃあ、どうすればいいか?」と調べていけば、「僕が育休を取る」という選択肢までたどり着いていたかもしれません。

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▼男性の育休の存在は知っているけど、自分事ではない
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昔の僕は、育休という単語は知っていましたが、自分とは関係ない、というか、自分事ではありませんでした。

ただ、子どもや家族との時間をもっと取りたい、という目的が定まった瞬間、それを叶える方法として、育休が自分事になってきました。

もしかしたら、何か達成したいことや自分が求めている生活が明確になった瞬間、育休が選択肢のうちの一つになってくるかもしれません。

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▼男性育休が自分事でない方へ
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まだまだ、多くの人にとって男性の育休は身近ではないかもしれません。ただ、自分は取得しなくても、同僚や身近な人が、その対象になるかもしれません。

そんな人たちに、本記事の「育休取得のきっかけ」が届くといいなぁと願っています。

パパが育休を取る/取らないは、個人の判断だと思いますが、せめて、

取るか取らないかを自由に選択できる社会の方が健康的だなぁと思い、本記事を執筆しました。

そんな社会になるお手伝いが出来れば幸いです。

サポートしていただいたお金が本一冊分になりましたら、出版させていただいたパパ育休の本一冊を、図書館に寄贈させていただきます!(その際には、noteにてご報告させていただきます!)