デザインの現場で起こっていること。
昔、ヒアリングっていうのは、「質問すること」だと思ってたんですね。
なのでデザインのヒアリングするときにいきなり、「どういうデザインにしたいんですか?」なんて藪から棒にに聞いてたんですが、
こういう時にクライアントさんが言うことって、失礼を承知で言うと全然的はずれなんです。
的外れか、わかりません、なのでお任せしますというのが一番多い。
当時は不思議だったんです。
作って欲しいものがあるから仕事を依頼したはずなのにわからないってなんやねん!
で、わからないから任せると言っておいてこちらで良いと思ったものを作ると100%の確率で
「うーん、なんか違うんですよねぇ」という返答がきます。
これを見て、デザイナーもどうしていいかわからなくて困っちゃうみたいなの、本当によくあります。
でも、これってデザイナーとクライアントさんと本当はどっちが困るべきことかというと、
クライアントさんが困ることなんです。
どうしていいのかわからない・なんとなくはボンヤリあるけど言葉にできない
これは、実はクライアントさんの課題です。
課題って言われても一体どうしたらいいんでしょうか。
そういうのを担っているのが実は本来コーチングやビジネスコンサルさんです。
デザインや販促って、自社の顧客に対してのアプローチなので、たった1枚のチラシだとしても、名刺一枚でも、自社の理念(スタンス)を伝えていることになります。
うちの会社はこういう姿勢です。こういうことを大事にしてやっています。というのを、いちいち言葉にはしていなくてもその中に織り込むことになるのです。
例えば一昔前によく名刺に"この紙はリサイクル紙です"みたいなマークを入れている会社さんがよく居ましたが、
あれだって「うちの会社は環境に配慮しているんですよ」という企業としての姿勢を伝えています。
その会社を長く経営している方や長く関わっている方はそれを自ずと知っていますのですんなりと話が進むことが多いです。
ふわっとしやすいのは、まだ会社の歴史が浅い場合や、担当の方自身がまだ自身の企業(商品やサービスの在り方)のことを理解しきれていない場合です。
デザイン会社とうまくコトが進まないのは、
もちろんデザイナーがポンコツという場合もあるかもしれませんが(笑)
こういうパターンがとても多いんです。ということを私自身もっと伝えていかなきゃなぁと思っています。
========
読んでくださりありがとうございました。
この記事は投げ銭制にしています。
ここから先は
¥ 100
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?