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【片想い】脱力アート系オトナ男子なO先輩 #4

前回#3はこちら↓

ここでTちゃんに触れておこう。

Tちゃんはサークル内でもおしゃれで可愛い女の子。
私と同い年だ。

目がぱっちりしていて。原宿系を着こなすおしゃれさん。
芸術系の大学に行きたかったみたいで、絵とか書くのもうまい。

※O先輩も芸術系大学を目指していたらしく、共通している。

美容院でカットモデルをしていて、髪がめちゃくちゃ短くなったこともあるが、それも顔面偏差値の高さで、カバーしていた。

わたしの強力なライバルであることは間違いない。
よくO先輩と一緒に絵を描いていたりもしていた。
たぶんおそらく絶対、少なくともTちゃんは先輩のことが好きだと思う。

だがしかし!!
富士急ハイランドの戦慄迷宮で手を繋いだり、後部座席でねんねしたり(たしかそのとき助手席にはTちゃん)、O先輩家に泊まったり、キスしたり(ただし常にキス止まり)してたから、O先輩はなんだかんだわたしのことが好きなんだと勝手に思っていた。

ここに来て最大の大ピンチ。
しかし有無を言わさず、帰るしかないわたし。

情けない気持ちで自転車を漕いで、そのまま近くのコンビニへ行った。

大量の氷結果実を買い込み、その日は一人でヤケ酒。
たまたまウェンツから、たわいのないメールが来ていた。

メール文はもう、恋する男子だ。

ウェンツくんを好きになれたら幸せかもな……。

朦朧とする意識の中でそんなことを考えていた。


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