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1時間のワークショップと生産性のあり方

先日はone hourチャレンジというものに行ってきました。課題が与えられ、1時間でコマドリの映像を作成する3時間のワークショップになります。「one hourチャレンジ」なのに、3時間使うのかよって感じですが、3時間が一瞬で終わる体験ができるワークショップになります。体感時間は1時間を切ります。

1時間かけてコマドリの映像を作ることは非常に難しく、「誰のための何の映像なのかを考え」「映像の構成」「届けたいメッセージの選定」などを行わないといけません。ちなみに私のチームは1時間を超えてしまいました。

コマドリ映像サンプル(みかん)

思った以上に頭を悩ますワークではありますが、集中してゾーンに入って行えるワークショップです。

ワークは5名1チームで行います。今回は全部で10名参加だったため、2チームで行いました。LEGOや画用紙・マジックなどを色々活用しコマドリ映像を作ります。

詳細の内容は実際に受けていただくことをお勧めしますが、1時間のワークショップにはお題がありました。ざっくりいうと「学生の就業のモチベーションを高めるための映像制作」がお題になります。そのお題からどのようにすれば学生のモチベーションが高まるのかをディスカッションし、構成を考えコマドリを行なっていきます。

初めてお会いした人事の方々とそのディスカッションをすること自体がとても刺激的で、ひたすらに没頭しました。

コマドリ映像自体の作り方はとても簡単で、すぐに誰でも作れるような設計でした。いい映像を作ることも重要なのですが、どのような思考経路でその映像ができたのかを伝え、コンセプトを考えることがとても面白かったポイントです。

私たちのチームは作る目的「WHY」を理解して作り始めたのですが、WHYを細かく思考するプロセスを考えずにHOWに行ってしまったので、映像のクオリティーにばかり意識を向けた制作になってしまいました。

ただ他のチームは学生にどのようにしたら届くのかを熟考し、手法を変え、作成していました。HOWに注力した我々とWHYに注力した他チームの映像が全然違ったので、非常にクリティカルな衝撃を受けたことを覚えています。「WHY重要」と常に言っているものの、この時は楽しすぎてすぐにHOWに言ってしまった自分が辛い。

WHYに注力したチームは、手法論に行かず、どのようにすれば一番わかりやすく伝わるのかを考え、作成していました。コミュニケーションデザインがとにかくうまかった。見ている視点が違うことで、ここまで変わるのかが理解できた体験です。

一部写真を共有します。ワークに夢中でワーク中の写真は悲しいながらないです。笑

<生産性への考え方のスライド>

<ワーク後の振り返りスライド>

コマドリ映像の写真ないのかよ。って突っ込まれますが、ないのでぜひ体験して見てほしいです。

生産性を上げるために、「WHYに共感し→WHYを解決するためのHOWを考え→誰でもできる定型化したHOWにして→誰かに依頼する」そのような流れを理解した上で仕事を依頼していくと、依頼された方の生産性も上がります。

仕事を任せるとはそういうことなのかと理解しました。時短社員がたくさん増える中でどのようにして仕事を依頼し、任せるのかとても勉強になりました。もちろん時短社員だけでなく、部下・後輩・ステイクホルダーに仕事を任せるときにも使えます。

<生産性を上げる仕事の作り方>

生産性を上げるための仕事は以下の流れがあるそうです。

①定型化した仕事を渡す

②できた時間で非定型業務を作る

③非定型を定型化する

大きくこの3つの流れがあります。①→②→③→①・・・・・とループしていきます。ただこの流れは書くことは簡単なのですが、実際に行うことは難しいです。特に②が難しいと感じています。できた時間で非定型業務を作るとはつまり、0→1の思考法が必要になります。大げさに言っているのですが、このプロセスを踏むことができる方は①の段階から②を想定している場合だと思います。②がしたいから①をすると言ってもいいかもしれません。

そのようにして仕事ができてくることがとてもいい循環だと思います。

1時間あたりに出せるアウトプットはどのようなものがあるか?常に思考し続けないと生産性は上がらないなと思いました。また今日同じグループだったエンタメ業界の方は、面白いアウトプットを出すために時間という制限時間を設けることが本当にいいのか悩まれていました。むしろ時間とか関係なく、働きたい部下がいるのであればそれを許してしまってもいいのではないのかという議論です。

おっしゃる通り、遊びと仕事の境界を明確に作ることがいいかどうかは不明です。自分のライフスタイルに合わせてそれを決めたらいいとも思っています。ただ2019年4月の働き方改革法案のこともあり、この問題を解決する必要性も感じられていました。

ただ本当に面白い企画を考えるために、時間は必要なのでしょうか。もちろん色々ブレスとして、考える時間は必要です。ですが、限られた時間で面白いものを企画する癖がつけば、それはとてもいいことなのかもしれません。ただ常に物事に対して鋭いアンテナを持っていないといけないようにも感じます。

例えば、「美味しい居酒屋の条件は何か?」「繁盛する飲食店の条件は何か?」など私は常に考えています。ちなみに飲食業界とは関係のない仕事なので役に立つことはほぼ皆無です。ですが、常にそのようなことを考えています。

私が考えるいい居酒屋は「ポテトサラダがうまい」「赤星がある」「店の中が外からよく見える」です。あっているかは不明ですが、常にそのようなことを考えて、仕事で何か活かせるものはないか考えています。

「お前のいい居酒屋の条件なんて知らねえよ!!」ってなると思いますが、いちお書いておきます。

思考停止することなく、常に考えて、良き問いを立て続ける。それが生産性に繋がるのかもしれません。

とてもいいワークショップでした。3時間で学べるこのワークショプは、もっと世の中に出ていくといいと思います。



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