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家事してる人は偉い。育児してる人はなお偉い。

 年末年始、私は実家に帰りました。実家では両親が食事の準備をしてくれました(私の両親は食堂を経営していたので父も母も料理ができる)。私は人様に出せる料理を作る腕前もないので、ありがたく両親の料理をいただきました。

 いま何気なく「ありがたく」と書きましたが、本当にありがたいことだな、と今年はなぜか痛感しました。
 私は独り暮らしなので、当たり前ですが自分の食事は自分で用意します。私はあまり食に拘りが無いので、大した料理は作りませんが、それでも食事の準備には30分以上かかります。
 今回帰省した時に両親が用意してくれた料理は、ものによっては半日くらいかけて用意してくれていたと推察されるものもありました。私の今回の帰省は姉夫婦の帰省に合わせて帰ったので、子どもも含めると総勢7名が実家に集まっていました。だからこそ凝った料理を作ってくれたという事情もあるでしょうが、本当に豪勢な料理でした。多少なりとも自炊している身としては、用意された料理にどれだけの時間と労力がかかっているか分かり、頭が上がりませんでした。
 料理の手伝いをしなかった代わりに、食事前の食器を準備するのと皿洗いと片付けをさせていただきました。

 私が子どもの頃はこれらの食事について、当たり前のように享受し、一切手伝いをしていませんでした。時々母から「食器を並べるのくらい手伝ってよ」と言われてもなんだかんだ言い訳して手伝っていませんでした。今思うと不孝の極みですね。
 子どもの時は親に365日休むことなく食事を用意してもらっていたのに、全く感謝していなかったなぁと今更ながら後ろめたい気持ちが生じてきます。

 しかも子どもの頃は食事だけでなく、家事の一切を親にしてもらっていたのに感謝もせず当たり前だと思っていました。部屋の掃除、自分の衣服の洗濯、風呂掃除、ゴミ出し、あらゆる家事を親にやってもらっておきながら感謝もしていませんでした。あまつさえ文句も言っていました。

 一人暮らしをしてみて思うのは、仕事して家事をするのはたいへんなことだということです。仕事でへとへとになっても自分で食事を用意しないと飯も食えないし、疲れて部屋掃除をしないとどんどん汚くなるし、ゴミ出しを怠ると部屋のスペースが無くなります。
 しかも両親は自分自身の家事だけでなく私たち子ども二人の家事と、教育のことも負担しつつ仕事もしていたのですから、その苦労は今の私の3倍以上でしょう。
 私は自分の人生を生きるだけでいっぱいいっぱいですが、自分以外に2人の子どもの人生も背負っていた親が本当にすごいと思います。今の私の歳には父は2人の子どもがいたので、そう考えると今の私よりずっとタフで強かったんだと畏れさえ感じます。

 姉夫婦も今は子ども二人を育てながら働いているので、両親の苦労を実感として理解しているでしょう。
 私は独り身なのでそれに比べると随分楽をさせてもらっています。なのでその分、私なりに社会をより良くするために動いていこうと思います。


 本日は以上です。スキやコメントいただけると嬉しいです。
 最後まで読んでくださりありがとうございました!