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新生活、1カ月

新しい生活が始まって、1カ月が経った。「なるくる」というより「本名」としての「自分」を書き残したいと思い、筆をとる。

▼新年度が始まってすぐは、準備期間にあてていました

働き始める

社会人4年目、25歳を終えようというタイミングで、もう一度働き始めた。Webの分野で編集の仕事をしている。これが「新生活」の、一番の変化だ。週5日、基本在宅でたまにオフィスに行く日々。

元々、都内の会社で編集部員として働いていた。が、途中で健康を大きく損ねて、思うように働けなくなる。社会人2、3年目はほとんどが空白の期間。この間、すがりつくような思いでnoteをはじめ、こころの機微を書いてきた。

体調不良が続いた時期はまた働けるなんて思えなかったこともあり、働けることが嬉しくて仕方ない。責任を伴うし、緊張感や難しさ、忙しさもあるけれどやっぱり楽しい。まだまだできることの範囲は限られているけれど、自分のペースで一歩ずつ歩みたい。

なにがしかを書く

仕事は始まったけれど、noteは以前より頻繁に更新するようになった。編集者の端くれとして仕事でもことばを道具にしているのに、趣味でも書きたい衝動にかられる。

この数カ月で書き始めたのが「某月某日」シリーズ。日記とエッセイの間くらいの感覚だ。どこかからの帰り道とか、お風呂に入っているときにふと書きたくなって、明かりを落とした部屋でつらつらと書くことが多い。

体調が優れなかった期間、支えとなってくれたのがエッセイの数々だった。それは本であったり、noteの見知らぬ誰かのものだったり色々だけど、一人の人間の暮らしの切り取りに惹かれた。そして自分も、考えたこと、感じたことを、自分のことばで書きたいと思うようになった。

ことばにもされない些細な感覚を。
拾いきれないことも多い感情の数々を。

そういったものを残せるようになれたらいい。
もうここは完全に趣味で「自分のために」続けていきたい。

なにがしかを読む

純文学と言われる分野の小説を中心に、読む量も増えた。

文学については5月の風が強い日、その面白さをある方に教えていただいてから興味が深まっている。これまでも柔らかめの内容の物語には触れてきたけれど、純文学は芥川賞作家の作品でさえ読んだことがなかった。広すぎる文学の世界にやっと、足を踏み入れたというところ。これから自分はどういう分野に惹かれていくのだろう。

▼現代文学研究をされている方との出会い

今のところ読み込んでいるのが村田沙耶香さん、くどうれいんさん、中島京子さんの作品。このお三方の作品を一周するのにもまだ時間がかかりそう。ぼちぼち楽しんでいきたい。

友人と再会する

世の中の状況や自分の体調が理由で、数年会えていなかった友人やお世話になった方たちに、再会した。数年の間に変わったこと、変わっていないこと、色々あるけれど、こうやってまた顔を合わせて、同じ時間を過ごせることが当たり前ではないんだよな、と。月並みだけど、そんなことを心の奥底から思った。

平凡だけど、自分にとって大きな意味のある新生活。
健やかであることを第一に、目前に迫る夏を目一杯過ごしたい。


20230709 Written by NARUKURU

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