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ウクライナ入国。まさかのお別れ

こんにちはNARUです。

僕は友人の日本食レストランで寿司イベントをするために、ウクライナのリビウという都市に来ています。

今日はポーランドからバスを使って陸路で入国しました。

朝9時発のバスに乗って、着いたのが夜の7時。時差も加味して8時間の長旅でした。

バスのチケットはオンラインで購入。2~3000円くらいで買えました。

バス停に行くと、お別れの抱擁をしている人たちがちらほら。

なんだか僕の中で「ウクライナに行く」ということがすごく大きなものになりすぎていたのか、このシーンを見るだけで考え込んでしまいました。

バスに乗っているのはほとんどウクライナの方達でアジア人は僕1人。視線を感じます。

たまたま隣に居合わせたご夫婦(旦那さんがウクライナ人、奥さんがアメリカ人)と仲良くなりました。

彼らは普段ニューヨークに住んでいて、旦那さんの家族に会うために今回奥さんを連れて初めてウクライナに行くのだとか。奥さんもずっとウクライナ語で挨拶の練習をしていて微笑ましい。

京都に行ってものすごいスピードでほとんどの寺を回っただとか、寿司はあんなにシンプルなのになんであんなに上手いんだ?イベント行くからいつか教えてくれ!とかワイワイ話しながら道中を共にしました。

バスの案内は全てウクライナ語で僕にはさっぱりなので、彼が丁寧に毎度翻訳してくれました。

ウクライナとの国境に着き、一人一人パスポートを回収される。僕だけ目立つ赤い色のパスポート。検査官と目が合う。

Q「なんでウクライナ行くん?」

A「ボランティアで」

Q「どこでやるん?」

A「リビウで」

Q「どんくらい行くん?」

A「2週間」

Q「日本人が?わざわざ?」

A「うん。。。」

Q「何のボランティアするん?」

A「友達のレストランで寿司握る」

Q「OK」

寿司の力恐るべし、、、?
シンプルに日本人が入国することが珍しかったんでしょう。

その後はスムーズに手続きを終えて入国しようとすると、先ほどの夫婦が何やら時間がかかっているよう。小難しい顔をしている。

その後、数十分経っても彼らが国境を超えてこない。

心配して見に行くと、旦那さんがちょうど別室に移動しているところに遭遇しました。

奥さんに事情を聞くと、彼は今アメリカ国籍なので、アメリカのパスポートで通過しようとしていること、昔にウクライナ軍に所属経験があることが引っ掛かっている原因らしい。

しばらく交渉をした末、彼らは荷物をまとめてバスを降りて行きました。今この瞬間では入国できないとのこと。

本当のところ、事情はどうなのか分かりませんが、僕にとっては不安な旅の中でできた初めての友達で、リビウのどこでご飯を食べるという話までしていたのでかなりショックでした。

どこの誰かもわからない東洋人が通れて、家族に会いに行く彼らが通れないって、なんでやねん。

連絡先だけ教えてもらい、彼らの無事と再会できることを祈りつつ、1人でバスに戻りました。写真撮ればよかった。

そのあとはスムーズにリビウに到着して、SIMカードを購入して(25GBで約400円)、目的の宿に到着しました。

リビウの街はすごく素敵で、初日でお気に入りになりました。また別記事で紹介していこうと思います。

ドミトリーの隣の人がパソコンをカタカタする音がうるさいのでやめてくれと言われたのでこの辺にしておきます。このレベルで寝れないならドミトリー向いてないと思うけどなっ!

明日からは市場調査と寿司イベントの会場の下見等々やることが盛り沢山。
沢山寝て沢山食べて動き回ってみます。ではまた🙌

【今日の一曲】
出会いからお別れが一瞬で、心が追いつかない。


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