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だから 悲しい

 こんなにも晴れやかな空があるのなら、どうしてこんなにも空は青いのであろう。なんで、こんなにも悲しい色と、晴れやかな色は同じなのであろう。

 海だってそうだ。青い悲しみを背負いながらも、生命の源でもある。

 不思議だ。

 気持ちよさそうに泳ぐ洗濯物を眺めながら、私はこの空が降りてきて悲しい気持ちを味わっている。

 空に浮かぶ雲が無理に悲しみにふたをしているようにも思えて、なおさら気持ちが沈んでいく。

 大いなるものすべてがこんなにも悲しい色をしているから、世界は悲しみに包まれているのであろう、か。

 あぁ、何度、こんなにも、悲しい、なんて言葉が口から漏れ出したであろう。

 今日も、晴れやかだ。青空が、今日も、広がっている。だから、みんな、悲しい。

いつも、ありがとうございます。 何か少しでも、感じるものがありましたら幸いです。