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窒息してしまうその前に

さようならを告げた時、僕は空気になっていたのだと気がついた。
酸素ではなく二酸化炭素だ。
含有量は多いのに必要とはされない。
当たり前だという思い込みだけで、君はここにいることを求めた。
もうずっと前から無くても生きていられたのに。
最後に君には伝わらない愛の言葉を。
「君は僕の酸素でした」

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