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見上げる先、見つめる先。

「月が」

横顔を見つめてみても続きは出てこなかった。

信憑性はどうあれ、それを愛の言葉として訳したという文筆家の話をとても素敵に思う。

知ってか知らずか、彼はいつも最後まで言わない。

知らなくたって、言ってくれたら勘違いするのに。

今日も口にするのは私の方。

「月が綺麗ね」 


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#140字小説

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