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月が僕を、僕が月を

僕の世界が終わった日、僕は僕を見失った。
公園にも屋上にも桜の下にもいなかった。

時計だけがお喋りする部屋で僕は僕を探してた。
漏れる光を遮ろうとカーテンに手をかけたとき、窓から覗いたのは月だった。
誰を照らすでもない月が僕を照らしていた。

月が僕を見つけた日、世界はまだ続くのだと知った。

(見つけたのは、どちらだったんだろう)

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炭酸ソーダの雨様の土曜日の電球企画、お題は『世界の終わり』。

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