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『じぶん時間を生きる TRANSITION』佐宗邦威


じぶん時間を生きる、いいタイトルだなぁと思い、書店で手に取りました。

トランジションを日々考えている自分にとって、たくさんの気づきをいただけました。読んだ直後よりも、しばらくしてからじわじわ考えさせられる本でした。

著者は、ワーカホリックの状態になっていることで、心の底にある「内なる声」に気づくことを阻害していないか、と警鐘を鳴らしています。

特に印象に残ったのは、「やりたいこと格差」というキーワードです。

大切なのは、向かいたい「北極星」と、その周辺にある景色をどれだけ豊かにイメージできるか、その景色をありありと描けるようになることで、初めてビジョンを言葉に昇華できる。

このような世界では、やりたいこと格差が生まれる。やりたいことを明確にある人はどんどん自分で学び、アウトプットを発信する。アウトプットがさらに人を集める好循環につながる。一方でやりたいことがない人は、日々何も起こらない。

他の人とのやりとりの中で生まれたTo Doをこなす生き方から、自分の内的な感覚を頼りに、やりたいことに集中し、それ以外を捨てる生き方

この時代に、人間が鍛えるべき能力は何か。それは自分の心身で感じ、自分の好きに忠実に遊び、やりたいことをイメージして、そのワクワクすることをやろうと自己決定する力である。

もしお金を稼がなくてもいいなら、何をしたいだろうか。

じぶん時間を生きるためのヒントが詰まっています。



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