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子どもと暮らす生活

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育児を通じて感じた気持ちを書き留めてみます。
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さようなら3人家族、こんにちは4人家族

さようなら3人家族、こんにちは4人家族

5月5日はこどもの日ということで、こどもの国に行ってきた。

ゴールデンウィーク真っ只中で中学生以下無料のこの日、天気は快晴、最高気温は29度。当然、だいぶ混んでて行列ばかりだったけど、こいのぼりを見たいという息子の希望もあって行ってきた。
臨月ではちきれんばかりのお腹を抱え、日焼け止めを塗り忘れた首元と腕はバッチリ日焼けしながら、ちゃっかり名物ソフトクリームも食べてきた。

こどもの国には白鳥湖

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2歳の息子が入院し、メンタル崩壊した母は覚悟した

2歳の息子が入院し、メンタル崩壊した母は覚悟した

書きなぐるようにこの文章を書いている。何をどんなふうに書くのか着地が見えないまま、noteアプリを開いて一気に書きこんでいる。

子どもが入院した。初めてのことだ。

2歳3ヶ月、あと少しで4ヶ月。言葉をどんどん覚えて、だけど赤ちゃん言葉だから「お茶のむ」は「おちゃ もぬ」だし、「抱っこ!」は「だっと!」だし、わかりやすくかわいい時期。そして、まだまだママが必要で、ママと一緒にいたくて、ママがいな

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水中で息するように暮らしている

水中で息するように暮らしている

泳げない私がダイビングを始めたと言ったら、驚かれたものだ。

フィンと器材があれば、泳げなくても水中で進めるし呼吸できるなんて。ダイビングは間違いなく私の人生に彩りを添えてくれたと思う。泳げないからずっと敬遠していた海の中だったが、見える景色や聴こえる音、全身を伝う水の感覚すべてが新鮮だった。

ダイビングの細かな好みは人それぞれで、海水より淡水を好む人から魚ではなく海底遺跡を見たい人、ナイトダイ

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舞台の幕が下りたら

舞台の幕が下りたら

1月5日、祖母が104歳の誕生日を迎えた。

104年。1世紀以上。大正時代に生まれ、長い昭和、そして平成を経て令和。戦争を生き抜いた人でもある。

祖母は穏やかで気品にあふれ、一度も怒ったり取り乱した姿を見たことがない。私が物心ついてから今まで、おばあちゃんはいつも変わらず優しいおばあちゃんのままだ。物静かで、余計なことは言わず、いつも微笑を浮かべ、常に相手を思いやる祖母を悪く言う人はいない。

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私がいたはずの未来

私がいたはずの未来

子どもが産まれて1年と少し経った。

これでもかというくらい日々写真を撮って、かつてないほど四季の移ろいをじっくりと味わって、一方で腰痛やら肩こりやらに悩まされた。産後のばね指に始まり、肩、腕、腰、股関節、全身の各部位を順番に痛めるから鍼や整体が欠かせない、そんな1年だった。生活が激変した。

子どもはかわいい。そして愛おしい。
こんなにも愛する対象が世界に存在していたことに驚いている。誰かを愛す

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初めての出産は命懸けだった

初めての出産は命懸けだった

元気な赤ちゃんを出産しました!母子ともに健康です!
というお決まりの台詞はついに言えなかった。
5日前に分娩室で産まれたときツーショット写真を撮った我が子。その後、私は写真や動画でしか彼の姿を見ることができていない。

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破水したのは日曜未明のことだった。
とっくに出産予定日をすぎ、あまりに産まれる気配がないため数時間後には入院する段取りが取られていたその当日のことだった。手早く病院に電話し、

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