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留学中の悩み1 ホームシックの解決法

今日は、留学の事について書きます。

留学と一口に言っても、行先や期間を始めとして、人によってそこから経験するものは全く違うので、ここに書くのは私が経験してきたことがベースになっていることを理解してください。

私は、2003年からアメリカ西海岸へ留学しました。英語習得が目的ではなくて、州立大学の卒業が目的でした。大学へは結局4年かかって卒業できました。

留学の悩みのタネ

留学というのは、罪深きもので、留学する前も最中も、その人を悩ませます。今日は、留学の最中に起こりやすい悩みについて話します。

留学中の最中に起こるであろう悩みは大体これです。

1 ホームシック
2 自分の英語力のふがいなさ

まずホームシックに関することから話します。

アメリカ大陸での超孤独感

アメリカで起こるホームシックというのは、日本国内で起こるそれとはレベルが違います

まずは、ちょっと故郷や家族や地元の友達が恋しいからって、さっと帰れる距離ではないことです。物理的な要因。時間的にも、金銭的にも、これを解消するのは難しいです。

帰れないとなると、じゃあ電話をしようとしても、地球の裏側にいるジャパンに電話をかけようとすると、時差があるのです。「恋しい!お母さんに話を聞いてほしい!」と思った時に、時間帯によれば、さっと電話をかけられないかもしれないのです。これは想像以上に切ないです。悲しい気持ちは今、解消したいですからね。

なので、どうしても、メールや今ならチャットという事になりますが、やはり返信にタイムラグが生じる場合も多いでしょう。ここで、あなたは痛感します。

日本は遠い

一旦落ち込んだ心でそう感じてしまうと、だいぶ落ち込むはずです。

私の場合ですが、アメリカ大陸に知り合いがゼロの状態で渡米しました。そういう人も多いかと思います。いくらホストファミリーがいたとしても、日本のように、一緒に育った同級生や、見守ってくれた家族、など「これまでの私」を知ってくれている人がいるような環境ではないのです。渡米先は、あくまであなたの新天地なのです。

一度この思いに囚われると、孤独感がものすごいです。この巨大なアメリカ大陸に、私を知る人間はゼロ。私をいたわってくれる人間はゼロ。と思うと、ものすごく自分がちっぽけに思えてきます。

海外へ出てしまうと、世界を日本地図レベルではなくて、地球儀レベルで見はじめますから、いかに自分が知っている日本という国が小さいのか。そこでのサポートも地球の大きさに比べれば、小さかったのかということに体感として気づいてきます。

比べて、このアメリカ大陸の大きいことよ。3つもタイムゾーンがあるような国で、孤独を感じないわけはありません。

日本への心理的距離感:渡米先を選んでおく

ホームシックを加速させる要因に、日本の物がないという事も挙げられます。

今まで自分が慣れ親しんできたプロダクツや食品、店がないというのはどうも心許ないものです。なので、留学前から、いくらかアメリカや現地の会社の製品に慣れ親しんでおくというのも手です。もしあなたが留学前であれば、これをおすすめします。

私は、高校の頃から、「私はいつかアメリカに行くんだから」と、化粧品や美容系のものは、全てアメリカの製品に乗り換えていました。アメリカ行きを見据えてもう準備をしておいたのです。一旦渡米したら日本の製品はもちろん置いてないので、そういう時にも慌てません。日本で自分が使っていたものが身の回りにある。それだけでも、気持ちは違います。

この手の事情も、留学先によることが多いでしょう。例えば、私の友達は私と同時期にLAに留学しましたが、彼女の生活を聞いてみると、田舎町に留学した私とは全く違うようでした。

カリフォルニアでは日本の食料品のお店や本屋さん、カラオケ、雑貨やなど一通りはそろっているようでした。なので、そこまで日本から文化的に離れっぱなしになったりはしないようです。「納豆が食べたいなあ」「カラオケが恋しいなあ」と思えば、ちょっと出れば満足できるレベルです。

対して私が留学した所では、日本の食料品のお店までは車でぶっとばしても4時間。小さな紀伊国屋が併設されたところでした。カラオケなどは州内にはなかったので、それこそ飛行機でカリフォルニアまで行かなければならないような距離でした。田舎にいけば、それだけ日本との心理的距離もあるということです。

解決法1:目標に集中する

ホームシックを避けることはまず無理でしょう。だって、自分で選んで日本を飛び出たわけですから。何も失わずに何かを得ようとするのはおいしすぎる話です。

その人それぞれに留学の目的があるはずです。英語力を伸ばしたいとか、アメリカで資格をとりたいとか、アメリカでどうしてもバスケをしたいとか。その目的に集中するのは1つの手立てです。

私の場合は、英語をネイティブみたいに話すことは、最低限の目標でした。そして、米大学を卒業すること。私の場合ですが、卒業後も日本には帰ってくる気持ちは全くありませんでしたので、アメリカ人と同等に何でもしたいという意思が強かったです。

また、留学の期間が決まっていることも多いでしょう。私の場合は卒業して、それからもアメリカにいるつもりでしたが、大概の留学生は数か月から、1年や2年という期間を決めて、籍を置いていました。期間限定だと思うと、目の前のことに集中しやすくなります。

ここに集中すると決めておけば、その他の「恋しいなあ」「きついなあ」はある程度理性的に置いておくことができます。

解決法2:日本人に頼る

それでももちろん、人間ですから、辛いことがあったり、悲しくなってしまうことはあります。寂しくなることもあるでしょう。

そういう時は、自分ができる範囲で、日本の物を買ってみたり、集めてみたりします。誰かが日本の物が売ってある店に行くって聞けば、一緒に行ったり、それが無理ならお土産を頼んでみたり。軽い気持ちで、現地の日本人に甘えることも大丈夫だと思います。

私は、留学中は極力日本人を避けていたタイプです。「アメリカ人と同等」がテーマでしたので、言語も文化も全てアメリカ人から吸収したかったからです。でも、結局のところ、こんな私でも辛い時期はあったし、現地の日本人に助けられたことは大いにありました。

私の経験ですが、在米している日本人というのは、それだけで仲間意識がすごいものです。アメリカにいて、「頑張っている同志だから」、というので日本人留学生の先輩や、卒業してアメリカで仕事をしたり、会社を立ち上げている人たちに、私もとても助けられました。彼らは日本人の留学生をヘルプしたがっているようでした。

私も大学を卒業してから、逆に留学生の先輩、となる立場にもなりましたが、やっぱりヘルプしたくなりました。日本から来て頑張っている、自分と同じように苦しみながら何かを成し遂げようとしている後輩たちは、無条件に応援したくなったものです。

解決法3:孤独感に浸りきる

どうしてもダメなら、孤独感に浸るのも一つの手です。

ずっと続くわけではありません。ホームシックは留学の中の側面なのです。時間が経てば、そこから自然と抜け出せることもあります。私なんかは、そういう苦しい時ほど、不思議と友達に遊びに誘われたり、また日本の家族が連絡をくれたりしました。

割り切って、留学中だけの気持ちを存分に味わうのも手です。

解決法4:プロセスを楽しむ

私が思うに、これが一番大切かもしれません。

アメリカで出会った数多くの色んなタイプの日本人。結局のところ、楽しめる人が一番強いのです。いろいろと楽しめる人は、「海外向き」と言えるかもしれません。

アメリカに自分の意思で行ったというのに、色んなことが思ったとおりではなくて、若干いじけてしまっているような日本人留学生にも出会ったことがあります。

彼は、私と同じ寮で住んでいたので、食事をする時にフードコートで時々顔を合わすのですが、彼は「ここにいるのが本当に嫌だ」という顔をして、ご飯を選んでいました。

私が声をかけると、「もうアメリカ本当に嫌です」と本当に嫌気がさしたように言うのでした。もちろん、そうやって思うことも良いですが、せっかくアメリカにいるのだから、もうちょっと楽しめばいいのにと感じました。

逆に、別の日本人留学生で、いつもアメリカ人や他の外国人に囲まれてとても人気があるひょうきんな子もいました。彼は、いつも笑顔で、失敗しても、カッコ悪くても、英語を間違えても、笑ってアメリカを楽しんでいるというかんじ。だから、いろんな人が寄ってくるんだなあと思っていました。

もちろん、どちらのタイプの留学生のほうが、英語も伸びれば女の子にもモテるか、お分かりですよね?

だから、結局のところ、アメリカにいるから、日本にいるからということは関係なくて、やっぱり楽しんでニコニコしている人のところには、人が寄ってきます。そうなってくると、ホームシックになるような暇もないのです。

次回は、悩み2 英語力のふがいなさ を話します。


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