加藤なつみ

佐賀県伊万里市の市議会議員。1983年生まれ。2019年4月初当選。現在一期目。三児の…

加藤なつみ

佐賀県伊万里市の市議会議員。1983年生まれ。2019年4月初当選。現在一期目。三児の母。

最近の記事

佐賀県の報道について考える。

現在、テレビ、新聞、インターネット上で、佐賀県のコロナ交付金の使い道についてたくさんの報道がなされています。 そのことについて、いち県民として、いち地方自治に関わる者として、考えを述べたいと思います。 前提として、伊万里市の市議会議員である私は県政について正確に説明できる立場ではなく、ここから書くことは私の推測でありいち個人の見解の一つとしてお読み頂ければと思います。 ①佐賀県知事が番組の生出演を断ったことについて。これは当然と思います。 11月26日から佐賀県議会1

    • 声よ、届け!

      伊万里市議会 令和2年(2020年)9月定例会において、「GIGAスクール構想の実現に向けた自治体への継続的支援等を求める意見書」を提出しました。 意見書とは、地方自治法第99条において認められている、議会の権利です。 「普通地方公共団体の議会は、当該普通地方公共団体の公益に関する事件につき意見書を国会又は関係行政庁に提出することができる。」 私は伊万里市議会議員なので、伊万里市が行う一般事務や予算決算などについては直接意見することができます。しかし、内容によっては市で

      • 鬼滅の刃に見る「時間」の感覚。

        流行ってますね、鬼滅の刃。 連載していた週刊少年ジャンプでは5月18日発売号にて最終回を迎えたようですが、まだこれから映画の公開を控えていたり周囲の熱狂ぶりを見ていると、まだしばらくブームは続きそうです。 我が家でも友人から借りた単行本を読んだり、Amazonプライムでアニメを見たりで、娘たちがどハマりしておりますが、私は今発売されている20巻までをつい一週間ほど前に初めて読みました。今月娘の誕生日があり、そのプレゼントとして全巻購入したのですが、ほぼほぼ自分が読むために

        • 伊万里市独自支援策を紐解こう。

          こちらは令和2年5月7日に行われた、新型コロナウイルス感染症に関する伊万里市独自支援策についての市長緊急記者発表です。 https://youtu.be/mlg2v8dgAgc この発表でのキーワードは2つ。 「実質公債費比率」と「財政調整基金」です。 こちらは平成30年度決算における伊万里市の財政状況資料です。 まず、実質公債費比率についてものすごーく簡単に説明すると、一年間で市が自分で使い道を決められるお金のうち、何パーセントを借金返済に使っているかということで

        佐賀県の報道について考える。

          こどもの日に人口減少について考える。

          昨日はこどもの日でしたね。 伊万里市に住む0~18歳の人口は10,070人(2020年4月現在)。 20年前と比べると3,000人以上減っています。 伊万里市の合計特殊出生率は2.04(2017年)で全国の1.43に比べて高い水準ではありますが、20~44歳の女性の人口も20年前と比べて2,000人近く減少していますので、晩婚化や未婚率の上昇、自然減(死亡数ー出生数)や社会減(転出数ー転入数)などの要因も加わり、子どもの数は増えていないのが現状です。 元総務大臣の増田

          こどもの日に人口減少について考える。

          地域経済循環が市町を強くする。

          地域が自立し、持続可能な市町を維持していくための欠かせない要素の一つに「地域経済循環」があります。 まず、地域経済循環について簡単に説明します。 地域経済循環には4つの視点があると言われています。 ①生産・販売:地域の特徴を生かして新たな価値を産み出し、生産・販売する。 ②分配:生産・販売で得た利益が地域内の家庭・企業の所得・利益になる。 ③消費:分配された家庭の所得が地域内で消費される。 ④投資:分配された企業の利益が地域内で新たに投資される。 ここで一つの例

          地域経済循環が市町を強くする。