賢いバカになろう
「三浦春馬さん死亡。自宅で自殺か」というTwitterのNHKのニュースに
下記のリプライをしたところたくさんの方からのイイネをもらいました。
「死にたい衝動」の瞬間の心情をただ何となく言語化しただけだったので、たくさんのいいねがきたことに少し驚いています。
この「死にたい衝動」を経験した人、している人は少なくはないのだなぁとこの時思いました。
この衝動…なんなのでしょうね。
「○○発作」みたいな医学的な?名前が付いたらいいなぁと個人的に思うんです。この衝動の定義と説明(脳内でなにが起こっているのかの解明)が出来上がれば、みんなに認知されて、耐性もでき、「またきたな」みたいな心構えができる。やがて有益な対処法も確立されていくのかなと思います。
今回この死にたい発作が起きた時の対処法について、私が有効だなと思う方法をこの記事で書いていきます。
「死にたい衝動」は経験した人にしか、分からない
「死にたい衝動」は経験した人にしか分からないと思うのですが、台風の渦とか竜巻の渦のようなものなのです。
何かのきっかけで(そのきっかけは、大きな出来事だけでなく、ほんの些細なきっかけのときもある)その台風の渦に、一度足を踏み入れてしまったら、あとは渦の中心に向かって絶望の底に落ちていくんです。その流れが強すぎて自分ではどうにもコントロールできない強さで悲しみと絶望が押し寄せてきて死にたくなるのです。(死にたいというより、残された道は死しかないという気持ちになる)
さきほどの私のTwitterのリプライのリプ欄でコメントされている方の話ですが、この「死にたい発作」が訪れたとき、たまたま家族や警察の人に話を聞いてもらって、この渦から引っ張り出してもらえた。という人もいらっしゃいました。
意外と身内ではなく他人である警察の人や自治体のカウンセラーとかの方が話しやすかったりもします。当たりはずれあるのでしょうけど。
死にたくなったら誰かに話を聞いてもらう ということは、冷静な時はそう思えるんですけどね。その渦中にいるときはなかなか…。
「死にたい衝動」から引き上げてくれる人がいないとき
そういう引き上げてくれる他人がいなかったとき、死にたい衝動を実行せずに済む方法があります、それは
初期に思考を停止する
というテクニックです。そうすれば絶望の底に沈まなくて済みます。この思考停止のテクニックを使ってらっしゃる方もリプ欄でいくらかいらっしゃいました。
そう、あえてバカになるのです。
鬱気味な人、鬱の人って繊細な一面をもっていて、必要以上に相手の心情に思いをはせてしまったり、必要以上に他人からどう思われるか考えすぎてつかれていたり、他人の期待に応えすぎていたりします。
だから繊細で考え込みすぎるなぁと自覚している人は、"ソコ"は頑張って考えないようにするべきなんです。"ソコ"とは、「変えられないもの」です。
たとえば 職場や学校、家庭でのハラスメントに悩んでいたとします。
ハラスメントをしてくる人のパーソナリティ
これはめったなことでは、変えられません。わかってもらおうなんて期待しないことです。ハラスメントをするような人の性格は、他人からの働きかけで変わることは期待できません。他人の意見を聞かない、他人の痛みがわからない、もしくは他人の痛みが快感…。だからこそハラスメント人間なのです。他人の意見を素直に受け入れる人はハラスメント人間にはなりません。(被害者になりやすい)
「変えられないもの」に対して考えるのをやめる
そうすることで精神的な疲労が積みあがることが減って、ブチっと心の糸が急に切れることを防げるのではないかと私は思うのです。
まあでも実際のところ思考を完全に停止して無になることは大変難しく、「何も考えないようにしよう」と思うこと自体、思考していてその思考にとらわれているということになります。本当に何も思考していない瞬間は夢を見ないで寝ている瞬間しかない、ということになります。(訓練した人なら無になって瞑想ができるかもしれません)
じゃあどうすればいいのか…
作業に没頭する
忙しくする
これをすることで余計なことを考えずに済みます。「死にたい台風」がきそうな空模様が少しでも見られたら、その渦が強くなる前に、何か他のことで忙しくする ということが心のライフハックともいえる賢い選択なのだと思います。
大事なことは、変えられないことと変えられるものをまずしっかり見極めること。
その上で変えられないことに関しては無駄に悩まないことです。
※上記の例でいうと、ハラスメント人間のパーソナリティを変えようとすることは無駄に終わることがほとんどですが、自分の態度(リアクション)を変えることによって、相手からのハラスメントをなくすことはある程度可能なのです。ですのでそこに関しては思考停止せずに工夫が必要になります。(ハラスメント対処法については気が向いたらいつか記事にします)
変えられないものに関してはそれ以上、頭に居座ってもらうのをやめて、あえて何も考えられないバカになるのです。それが賢いバカです。器用なバカです。
そうすることによって「死にたい衝動」の渦に巻き込まれずに済むみます。
いつもなんにも考えていないバカとは違います。ある特定の事柄に対して意図的にバカになるのです。
バカになるために、本を読んだり、絵を描いたり、歌を歌ったり、楽器を弾いてみたり、勉強をしてみたり、とにかく今すぐに取り掛かることができる作業をやる。塗り絵や編み物もおすすめです。マインドフルネス作業療法みたいなやつですね(たぶん。。。)
※注意点として、ドラッグ、ギャンブル、過食、過度のスマホゲームなど脳内に容易にアドレナリンやドーパミンが分泌される方法は避けてください。依存症になってしまいます。ある程度の難しさや努力を必要とする課題を達成することを自分に課してください。そうすることで、依存症ではない健康的な「夢中の状態」を作ることができます。
筋トレとかもよさそうですね!
偏見かもしれませんが、体育会系で物事に対して良く言えばおおらか、悪く言えば雑で、程よく鈍感で、声がやたらデカい人って自殺しそうなイメージないですよね。
死にたい衝動に襲われる人の多くは、体の線が細くて、その割にいろんなものを受け取りすぎ、気が付きすぎで繊細な人なんだと思います。
だから、自分とは逆の性質をうまいこと都合よく部分的に取り入れましょう!鈍感性を鍛えよう!
そうすることによって極端に傾いていた自分の性質のバランスをとって、生きていこう!
それが
賢いバカになろう
ってことなのです。
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