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第8回 病の原因は「心」から。心を健康に保つ秘訣とは

今日は、病のさとしというお話です。

天理教の教祖、おやさまは、はっきりと「病のもとは心から」と仰っています。

この考え方は、今や様々な所で聞きますよね。

お医者さん、心理カウンセラーや宗教家、コンサルタントなど、人助けを積み重ねた人たちは、口を揃えて「心のあり方が病気をつくる」と言うんです。

今日は「病のさとし」という考え方をご紹介したいと思います。

まず、本当の意味で健康な人は、基本的に悩んだりしていません。頭の中がクリアで、スッキリしていると考えて下さい。

心の中に怒りや不安、恐怖に憎しみ、欲…こういった、「負の感情」を抱えている事が、病気を引き起こす原因になるんです。

昔から、こうした心と病の関係は指摘されてきました。

例えば、肝硬変や肝臓がんなど、肝臓の病気になる人は、いつでもイライラすることが癖になっている、「怒りっぽい」人が多いようです。それも怒鳴って発散できるタイプではなく、沈黙の臓器と言われるように、溜め込んで、ぐちゃぐちゃ考えるタイプの人ほど肝臓に現れる。

心臓の病気を持つ人は、何故か、起こってもいないことを心配する、「不安がり」の人が多い。ああなったらどうしよう、こうなったらどうしようと、先案じが強い人ですね。

腎臓の病気は、「怖がり」で、恐怖が強くて人に当たる。口では正しいことを言いながら、人に嫌な思いをさせたりする。言動と行動がバラバラだったり、整理がつかずにごちゃごちゃにしてしまう人は、腎臓に出る。

肺の病気は、例えば肺炎はハイと言えんで肺炎というように、素直に従わない。自分の我が強い。こうでなければという思いが強すぎて、苦しくなるまで色んな事を思い詰めたりする。相手の胸を潰しただけが、自分の肺に来ると言われます。

こうしたものはほんの一例です。合っているか、間違っているかという問題ではなく、「負の感情を抱かない」ことが大切なのです。

負の感情をずっと持ったまま生活していると、体に負担がかかりっぱなしになり、病気として体に表れてくる。これが病気のメカニズムなんです。

現代社会はストレス社会。とにかく色々な事が複雑で、負の感情が引き起されやすいということに、気を付けなくてはなりません。

江戸時代など、日本がまだのどかだった頃の死因はほぼ感染症で、今のようなガンや心臓病はあまりなかったと言われています。病のもとは心からというのは、本当なんですね。

中には、自分には負の感情なんかないよ、と思っている人もいますが、実は無意識の奥に押さえ込むのが上手なだけで、心の奥ではイライラモヤモヤしているということもあるので、注意が必要です。

ただ、長年積み重ねた考え方を変える事って、けっこう難しいことだと思います。

そんな凝り固まった考え方を解決してくれるのが、「病気」だと考えてみてください。

…病気って、実はいいやつなのかもしれませんよ。

病気や、事故、ケガ、事情というのは、生活を変える大きな転換期。

これは偏った考え方や、生き方を正してくれる「神様からのメッセージ」なのかもしれません。

なので、大きな不幸ごとに出会った時は「生き方を変えるチャンス」だと捉えてみましょう。

天理教の教祖おやさまは、「節から芽が出る」と仰いました。

綺麗な木材に「節」があると使えない。そこから転じて、病気や災難といった節は人生の汚点のように思われがちですが、自然界では「節」は、新たな芽を出すために必要なものなのです。

つまり病気や災難は、これまでの人生より、もっと良くなるために起きてくる、必要な事だと捉えましょう。

だって嘆き悲しんでも、何も生まれないんですから。腹を立てたり、嘆き悲しんだだけまた負の感情のスパイラルに取り込まれてしまいます。

つまり負の感情を抱かず、病気すらも活かして通ることが大切だということなんですが、じゃあどうしたら負の感情や、病と縁遠く過ごせるのか?

これが一番知りたいですよね。

実は、病気の特効薬は、「安心させて、認めて、許してあげること」なんです。

病気の人や、負の感情に支配されている人には、理屈を抜きにして、安心させる。これが一番の人だすけなのです。

大丈夫ですよ、安心して下さいねという声かけや、時間を使ってそばにいてあげる、仕事を肩代わりしてあげるなど、色々な方法があると思いますが、しっかり安心させて、認めて許してあげると、必ずいい方向に向かいます。

正しい事を言おうとして、逆に怒らせたり、不安がらせたり、怖がらせたりするのは絶対に良くありません。

自分に対しても、「もっと頑張らないと」「自分はまだまだだ」という考え方は程々にして、自分自身を許して、認めて、尊重して上げる事が負の感情の緩和に繋がります。

いざ病気になっても、負の感情に支配されてはいけません。考え方を変えるため、学びのためだと心をしっかり持って、「安心して」通りましょう。

自分にも、他人にも、「安心を与える事」が、心の健康を保ち、病気を遠ざける秘訣ですね。

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