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十二月になりましたのでやっぱり美味しいうどんの食べ方を紹介します

 先日関西の方に旅行に行ってきました。こうして住んでいる場所を離れて日本国内を津々浦々回ってその土地の美味しい食べ物を味わっていて思うのはやっぱり日本は食に恵まれているっていう事です。県境を渡れば全く別の料理が食べられるなんて日本以外にないでしょう。日本はボタンだけじゃなくて料理も世界一なんです。今YouTubeには海外の方が日本料理を涙を流しながら褒めあげる動画が山ほど上がっていますが、そういうのを観ているとなんだか誇らしい気分になります。

 しかしです。あなた方は大事なものを忘れていませんか?外人が持ち上げるラーメンやらトンカツやらに埃、いや誇りを持つ前に日本人がまずその美味しさに気づかなければならない料理が一つあるのです。

 それは、もう何度も紹介していい加減嫌になってきましたが、やっぱり何度も書かずにはいられません。その料理とはあの三英傑も好んで食べたという天かす生姜醤油全部入りうどんです。戦国の世には天かすを制するものは天下を制すという格言が広まっており、信長、秀吉、家康の三英傑もその格言に従って天かす生姜醤油全部入りうどんを食べたと言われます。このように由緒あるうどんが廃れてしまったのは間違いなく日本の不幸であります。私はここで声を大にして言いたいです。愛国心なんか取り戻すより天かす生姜醤油全部入りうどんを取り戻せと。

 と、いうわけで今回もやっぱり天かす生姜醤油全部入りうどんの美味しい作り方を教えます。まず、はなまるうどんでかけうどんを注文したら薬味コーナーに行ってください。あなたはそこに天かすの入った容器とその脇に生姜の入った容器を見るでしょう。まずその中から天かすの容器から天かすをうどんに初雪の富士山みたいに振りかけましょう。次に生姜ですがこれはもうスプーン大さじでギリギリの雪だるまぐらいの大きさに掬ってこれもまたうどんなポトンと落としましょう。最後に醤油です。醤油は五回まわしで。何故五回まわしかといいますとやっぱりご縁があるようにというおまじないです。こうするとうどんにデバフがかかって異常に美味くなるんです。

 この天かす生姜醤油全部入りうどんを一口食べた瞬間あなたは日本で一番美味しい料理とは何かをたちまちのうちにしる、いや知らされるでしょう。全くなんて美味しいうどんなのでしょうか。天かすはふわふわと天女の羽衣のように私たちを天へ導きますし、生姜のピリッとした刺激は因幡の白兎を泣かせた塩のような天然のしょっぱさを与えてくれます。最後に醤油ですが、醤油は昔万薬の長と言われていただけあってうどん全体の旨みにさらなるデバフをかけて天かす生姜醤油全部入りうどんをこの地上で唯一の料理にまで押し上げます。ああ!なんと美味い料理なのでしょうか。こんな料理を食べた後じゃバカ高くてマズいだけのフレンチとか生意気にも外人騙しのために値段を釣り上げているラーメンなんぞ空気さえ起きなくなるでしょう。今日はこれでおしまいです。ちゃお!

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