自分しか見えない
「前から思ってだけど、あなたって他人のことが全く見えてないのね。いつも自分ばかり見ていて楽しい?」
「そんなことないさ。僕だって君のことを見ようとはしているのさ。だけどどうしようもないんだ」
「ハッ、どうしようもないね。あなたそうやってごまかして何もしないつもりなの?結局いつまでも自分しか見たくないのね。あなたいつも自分ばかり見ていて楽しいの?」
「君は何回その質問をするんだよ。自分の顔見つめて楽しいわけないだろ!だけどできないんだよ!勇気がないんだよ!」
「だから勇気を出せって言ってるんじゃない!勇気を出して目を見開いてそんな殻なんて取っ払えばいいのよ!」
「出来るわけないって何回言わすんだよ!このコンタクト鏡になっててコンタクト取ろうとすると俺が自分の目を抉り出しているように見えちゃうんだよ!これもお前らがメガネだとカッコ悪いからコンタクトつけろって言ったせいじゃねえか!どうするんだよ!責任をもって俺のコンタクト取れよ!」
「わかったわ、アンタの目の中に指突っ込んでそのコンタクトむしり取ってやるわ!」
「やめてぇー!」
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?