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140字小説【君には期待している】

 彼は決して人にお金を借りない。その代わり、上手いこと言ってご飯を奢ってもらうという、ある種のスキルを保有している。
 そんな彼の口癖は『出世払い』だったが、課長、部長、ついには社長と、確実に出世街道を歩んできている今なら、さすがに出世払いしてくれても……

「僕、まだ夢の途中なので」

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