高橋伸明

メーカーの研究所に勤務しています。博士(理学)。加速器/プラズマ/物性が専門。最近はA…

高橋伸明

メーカーの研究所に勤務しています。博士(理学)。加速器/プラズマ/物性が専門。最近はAIと脳に興味あり。あと、10年以上全社の技術系の新卒採用担当もしています。技術面接から日本の科学技術力を向上したい。

最近の記事

事業部と研究所の技術者の業務の違いについて

事業部と研究所で働く技術者に求められる素質は、それぞれの目標と役割により異なります。詳細を展開すると以下のようになります。 事業部で働く技術者: 事業部では、製品やサービスを市場に投入し、利益を生み出すことが主な目標です。製品の開発と展開には時間と資源の制約があるため、効率的で実用的な解決策を提供する能力が必要となります。そのため、事業部で働く技術者には以下のような素質が求められます。 実用的思考: 技術者は理論的な知識を有するだけでなく、それを具体的な製品やサービスに

    • アカデミアに残るか民間企業に行くか葛藤している博士課程の様子

      私の心は、理論の追求に対する情熱と現実の問題解決への渇望との間で、ひとつの大きな葛藤の中に揺れている。まるで二つの大陸が引き裂かれるように、心は二つの世界、アカデミアと民間企業の間で切り裂かれている。 アカデミアの世界は知識の海だ。そこでは新たな理論を追求し、未知を探し求めることで満足感を得られる。しかし、その道は同時に厳しい。研究資金の調達、競争による研究成果の公表、そして何よりも任期付きの職という不安定さ。私が見つけた新たな理論が世界に受け入れられ、評価されるかどうか、

      • 自分の価値がわからなくなった博士課程たちへ

        博士課程の学生の皆さん、私たちはしばしば博士号がある特定の研究分野での深い専門知識を象徴するものとして考えます。それは事実であり、その専門的な知識は、ある特定の問題に対する理解を深め、新たなアイデアを生み出すのに非常に重要です。しかし、それだけが博士号の価値ではありません。 博士課程を通じて得られるスキルは、多くの職種や業界で役立つものです。批判的思考、問題解決能力、データ分析、プロジェクト管理、プレゼンテーション、そして何より自ら学ぶ能力は、博士学位を持つ者が広範な分野で

        • エフェクチュエーションとコーゼーションの違い

          新規事業やるならエフェクチュエーションしかない

        事業部と研究所の技術者の業務の違いについて

          博士号はただの紙切れでは無い

          博士号を追い求める旅は長く、辛く、 しかし探求心を喚き、意識を研ぎ澄ます。 それは知識の頂きへの道程で、 心と魂が揺さぶられる挑戦の連続。 見えざる真理を見つけ出し、 世界の謎を解き明かすための鍵。 手にするその証は、博士の名誉、 それ以上に、成長の証明となる。 それは時に孤独な闘いでもあるが、 己と世界の理解を深める旅。 未知を知り、見ぬ領域を探索し、 知識の海を航海する船乗りとなる。 博士号はただの紙切れではない、 それは苦労と才能の証明、 研鑽と探究の熱情、 そし

          博士号はただの紙切れでは無い

          就活の面接が1対1の方が良い理由

          就活の面接が1対1の方が良いを示します。 人事担当者は必読です。 面接形式は、求職者のパフォーマンスおよび評価の精度に大きな影響を与える可能性があり、その重要性は選考プロセス全体の成功に直結します。本論では、1対1形式の面接が求職者のパフォーマンスと評価の精度に及ぼす影響について詳細に考察します。 1対1形式の面接は、求職者と面接官の間の直接的な対話を特徴とし、それぞれが個別にコミュニケーションを行うことができます。この形式は、求職者が自身のスキルや経験を詳細に表現するた

          就活の面接が1対1の方が良い理由

          対談!ボーアとエジソンの博士人材の企業での活用

          会議室の中には張り詰めた静寂が広がっていました。理論家であり物理学者のニール ス・ボーアと、実業家であり発明家のトーマス・エジソンが向き合っていました。そのテーマは、博士人材の企業での活用についてでした。 ボーアはその議論を冷静に、しかし情熱的に始めました。「博士とは何でしょう。単に学位を持つ人物でしょうか?それともそれ以上の何かですか?私は後者だと信じています。博士とは、真理を追求し、新たな理論を生成し、既存の理論を挑戦し、世界の理解を深める者です。その活動は探求そのもの

          対談!ボーアとエジソンの博士人材の企業での活用

          ファウストとメフィストが博士が企業で活躍することを論じてみた。

          背景GPT-4でファストとメフィストフェレスが博士が企業で活躍できることを議論させました。それなりにプロンプトチューニングしています。最後はゲーテのファウストと同じ提案をメフィストフェレスがするようにしています。 対話内容ファウストが言う。「私たち博士は、理論を組み立て、仮説を証明し、世界の真実を追求する。それらの知識は、ビジネス世界においても重要な役割を果たすはずだ。なぜなら、それは新たな視点を提供し、未開の領域を切り開くための道具となるからだ、メフィストフェレスよ。」

          ファウストとメフィストが博士が企業で活躍することを論じてみた。

          ChatGPT-4による採用模擬面接と失敗箇所

          ChatGPT-4による採用の模擬面接。 その辺のリク面よりできている。 しかし、日本ではこの会話にならない理由はわかる。 新卒採用では配属先を教えられないから、ここまで踏み込んで面接官は話すことができない場合が多い。 ChatGPT-4で書かしたが、人間と同じ間違いをしている。ある意味人間に近い。 この受け答えの失敗は、学生の一声の、「私が一番惹かれたのは、あなた方のイノベーションへの強い意欲です。」の部分。 これは、意見なのか事実なのかよく分からない。主張の根拠がな

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          博士が企業で活躍するためには

          以下のものが企業の採用担当者、マネージャーの固定観念だから、それを覆すことができれば、活躍できる。これは間違いないと思う。 専門性が高すぎる: 博士号は非常に特化した知識とスキルを必要とします。これはある種の職種にとっては有利ですが、それが企業の需要と一致しない場合、その専門性は役に立たないこともあります。 実務経験の不足: 博士課程は通常、学問的な研究に重きを置いており、そのために実際のビジネス環境で必要とされる実務経験やスキルを習得する機会が限られていることがあります

          博士が企業で活躍するためには

          この理由で博士課程に行ってはいけない。ChatGPT-4版

          ChatGPT-4に理由を聞いてみました 特に日本に限定してないだが、ワールドワイドに正しいということか? これは私が以前に書いた話と似て非なるものです。 この文章は事実を言っていて、以前の私の文章は意思決定に付いて意見しています。 専門的すぎる知識: 博士課程では、特定の研究分野に深く特化します。これは一部の職種や学術的なキャリアにとっては有利に働く可能性がありますが、それ以外の職種においては、特定の分野に過度に焦点を当てた教育があまりにも専門的であると見なされ、実際

          この理由で博士課程に行ってはいけない。ChatGPT-4版

          ChatGptによる就活での志望動機のテンプレ

          以下の文書のボルド体の部分を自分の言葉に置き換えて、各社に適応させれば、どこの会社でも通じる志望動機になる。 志望動機、研究テーマの説明はGPT-4で作らせた。 言いたいことは何かというと、形式張った面接をしても何も面白くなくて、事前の対策作文なんてものはGPT-4で5秒で作れる。 非常に逆説的な事になってしまうが、うまい文章を書ける技術ほどAIと遜色なくなり、面白みにかける。文章が書けるスキルが高いほどコモディティ化するという訳のわからないことが起きる。 面接はいら

          ChatGptによる就活での志望動機のテンプレ

          企業での博士の強み

          どうも、ひろりんです。博士号を取った後に、企業で研究者をしています。 それと、同時に10年以上企業の技術面接官を担当しています。最終的には全事業部の推薦の学生を審査していました。 それなりの規模の会社です。 今回は企業での博士の強みについて考えようと思います。 理系、文系問わず考えようと思います。 まず、博士は、学士、修士より、5年、3年間余計に学生を過ごしています。 専門性が深まるのは当たり前です。しかも、その専門性は企業の求める専門性とマッチしてい

          企業での博士の強み

          町工場と3D-CADについて

          どうも、ひろりんです。博士号を取った後に、企業で研究者をしています。 それなりの規模の会社です。 先日、新たな製造メーカーの探索として新規に町工場の見学をさせてもらった。 その時、3D-CAD持っているかと聞くと持っていないという意見だった。 最近、町工場の3D-CAD普及率が低いのが気になっていた。 結論は簡単で、彼らは3D-CADがなくても自分の頭でアイソメが作れるし、物も作ることができる。 そもそも、設計のツールを製造に渡しても意味が無い。2Dは設計、製造と

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          採用担当者が博士に求める資質を検討してみた

          どうも、ひろりんです。博士号を取った後に、企業で研究者をしています。 それと、同時に10年以上企業の技術面接官を担当しています。最終的には全事業部の推薦の学生を審査していました。 それなりの規模の会社です。 先日Twitter上で博士にアンケート取ったら、企業研究者を目指す人が多かった。N数は少ないが、これを正として採用担当者として博士に求める資質を検討してみようと思う。 その前に、まず、非常に本質的なことだが 「修士と博士の採用の違いがありますか?」 この問いに答え

          採用担当者が博士に求める資質を検討してみた

          この理由で博士課程に行ってはいけない

          この理由で博士課程には行ってはいけないあくまで、個人の経験と感想ですが、博士過程に行っては行けない理由をまとめました。 否定的な理由で進学しない 就活がうまく行かなかったとか、社会に出たくないとかの理由で進学するのはお勧めしない。 これは問題の解決ではなく、逆に悪化させている。博士課程に進むと就職の範囲がぐっと狭くなる。僕は修士課程、博士課程両方、自由応募で就活したのでその状況を良く知っている。 どんな職でもいいので正社員で雇用があれば、そちらに進む事を勧める。 人生の一

          この理由で博士課程に行ってはいけない