今週は２回目の緊急事態宣言を受けての各社スピード感のある支援施策が印象的でした。

📰プレスリリース

📰『出前館』、千葉市と連携、出前利用を促進する取り組みを実施

日本最大級の出前サービス『出前館』は、千葉県千葉市と協働で、新型コロナウイルス感染症拡大防止に向けた千葉市民の外出自粛促進をするため、2021年1月9日～2月7日の間、対象店舗が送料無料となる取り組みを実施。

１回目の宣言時には渋谷区や福岡市、神戸市等と連携をしましたが、今回も千葉市と組んで同様の対応を実施してきました。
今後も各自治体との連携施策は増やしていくのかもしれません。

📰「飲食店を応援!!STAY HOME」施策を1/7(木)より実施　＼基本配達料が無料となるクーポンを配布／

menu株式会社が運営するフードデリバリーアプリ「menu（メニュー）」は、緊急事態宣言の発令による飲食店の営業自粛要請に伴い、 東京都・神奈川県内の店舗のデリバリー注文ごとに基本配達料に相当する300円分のクーポンを配布する「飲食店を応援!!STAY HOME」施策を2021年1月8日～1月14日の毎日17:00～23:59の間で開催。

こちらはmenuに加盟しているレストランの利用を促進するためのクーポン配布という手段をとっています。

📰グルメアプリSARAH　緊急事態宣言発令後、飲食店を応援する「＃頑張れ飲食店」キャンペーンをスタート！また、テイクアウト、デリバリー検索強化のためにサービス内連携企業を公開応募開始

株式会社SARAHは、本日政府から発令される予定の緊急事態宣言発令後、提供するおいしい一皿が集まるグルメコミュニティアプリ「SARAH（サラ）」において、飲食店を応援する「＃頑張れ飲食店」キャンペーンを開始。

こちらは顧客が飲食店を応援するための場を提供する、というもので、値引・割引ではないこういった応援もアリですね。

📰国内No.1のレシピ動画「クラシル」、飲食店の味を自宅で再現できる「つくって応援！　人気店の名物レシピ」を公開

レシピ動画サービス「クラシル」を運営するdely株式会社は、政府による緊急事態宣言の発令を受け、「つくって応援！　人気店の名物レシピ」を公開。当社の展開するYouTube公式チャンネルを活用し、飲食店で実際につくられている料理のレシピや、プロのシェフの料理テクニックを動画化し、ユーザーにお届けするという取り組み。

こちらも応援系コンテンツ。すでに40本近い動画がアップされておりますが、既存の動画をまとめ直したという表現の方が正しいかもしれません。

📰ピザハットの新商品おひとりさま専用のピザセット「MY BOX（マイボックス）」全国440店舗以上で販売開始

世界最大のピザチェーン「ピザハット」は、コロナ禍による個食メニューの需要の高まりに応え、おひとりさま専用のピザセット「MY BOX（マイボックス）」を全国440店舗以上で販売開始。

「新たに専用のパッケージを製作し、このたび全国発売することを決定。」とあるように、ピザの食べ方も変わってきています。
１人でも食べたいという需要に応えることはもちろん、複数人でも距離を保つためにそれぞれで注文する、というような時代背景にも対応できますね。

ハットさんは今回の商品にはかなり力を入れているようで、新年早々、発売記念イベントも実施しています。

🗾国内のニュース

🗾【独自】ローソン「医薬品を自宅にデリバリー」へ

ローソンの竹増社長は、今月中にも既存のデリバリーシステムを活用して風邪薬や鎮痛剤などの第2類の医薬品や湿布など第3類の医薬品を販売し、自宅に届ける事業を始めたい考えを明らかにした。

テレ朝への単独インタビューということで、「今月中にも実施する考え」とのこと。
そもそもローソンはUberEatsでのデリバリーも展開していますが、すでにローソン内で薬を販売している店舗があるため、準備としては整っている、ということですね。

🗾楽天、ドローンで離島に食料品を配達　荷物を自動切り離し、接触避ける

楽天はドローンを使って三重県志摩市の離島・間崎島に食料品などを配送するサービスを期間限定（1月6日～22日）で始めた。ドローンは市内のスーパーと間崎島の間の往復11kmを目視外飛行する。新型コロナ対策として荷物を自動で切り離す機能を搭載し、利用者が人の手を介さずに商品を受け取れる。

「スマホアプリで注文→スーパーからドローンを飛ばして荷物（生鮮食品や弁当など約240種類）を届ける。配送できる荷物の重さは1回あたり5kgまで。」とのこと。
「配送手数料は1回あたり500円（税込）」ということであれば、離島からの移動を考えるとアリかもしれません。

また、離島から市に戻る際にも何か運ぶものがあれば、より効率的に活用できそうですね。

🗾「配達バッグ狩り」が横行、集団での違反も…配達員が語るウーバーの“非情な世界”

各地で事故やトラブルも多発しており、あくまでウーバーとの間に雇用契約はなく、個人事業主とされる配達パートナーの労働問題や、補償問題なども取り沙汰されるようになった。 当事者である配達パートナーたちは、いまどういった状況でバッグを背負い、どんな心境で自転車を漕いでいるのか。話を聞いてみた。

バッグの盗難から入り、UberEatsにおける負の側面を取り上げていますが、「すっかり日常に溶け込んだようにみえるウーバーイーツだが、その内情は"作る人・運ぶ人・食べる人"のそれぞれが鬱屈を抱え、小競り合いを繰り返しているようだ。 」とあるように、デジタルの力によって三者が微妙なランスで繋がることができた反面、そのバランスが少しでも崩れると登場人物の多さが故にトラブルが明瞭に解決せずくすぶってしまう、感覚はありますね。

🗾セブン、コンビニの外へ　ラストワンマイルにかける

セブンが実店舗から出て消費者に最接近しようとしている。都内40店で2020年7月に始めたスピード宅配の実証実験は「圧倒的な商品数」とライバルが警戒する。本当に便利なのか、記者が試してみた。

「実店舗にある商品の9割以上約2800種類を取り扱う。」ここがまず強みですね。
また、「店舗の半径500メートル圏内の指定された場所に商品を届ける。」と若干エリアが狭いものの、「最短2時間で配達していたが最短30分まで縮めた。」とあるように、自社内でシステムを持ちながら専門業者と提携することで、大きく質が上がっています。

あとは、量としてどれだけの店舗で導入できるかですね。

🗾ロイヤルHD、冷凍食品の販路拡大へ「お店の味」巣ごもりで人気

ロイヤルホールディングスは、家庭でレストランの品質を味わえる冷凍食品シリーズ「ロイヤルデリ」の販路を拡大する。現在は直営する飲食店舗とオンラインショップで取り扱うが、小売店や法人営業での販売を検討している。新型コロナウイルス禍で外食事業が低迷する中、新たな事業の柱に育てる。

現在はtoCとしての直販のみですが、これからはtoBとしてチャネルを広げていきたいとのこと。
低迷する外食を補填するというのではなく、新たな収益事業として確立する気概が窺えます。

🗾西武池袋駅などにスマートコインロッカー　ECサイトの商品を電車でお届け　西武が実験

西武ホールディングスは、ユーザーが専用のECサイトで注文した商品を、西武池袋線の駅構内に設置したスマートコインロッカー「SPACER」で受け渡すサービスの実証実験を行うと発表。商品の配送には西武鉄道を使用し、環境への負荷削減を目指す。

「商品はそごう・西武が提供。」とあり、「設置場所は池袋駅、富士見台駅、所沢駅の改札外。」ということから、富士見台駅、所沢駅には電車を使って配達する、ということですね。

具体的な設置場所が気になります。

🗾食の未来2021年

FoodClipでは新春特集として、食品業界を担うキーマンの思考を連載形式でたどる。記事の中には、2021年を素晴らしい一年にするためのヒントばかり。

メーカー、出版、飲食、IT等各業界から「食の未来」についてそれぞれの考えや行動を取材している、新年始めとしてはかなりボリュームのある記事です。

🗾【完成】ケンタッキフライドチキン完全再現への道

３年かけてケンタッキーのチキンを再現した人の完成動画で、そのレシピものっています。
概要欄には「これまでの3年間を通じて感じたことは、買った方が確実に安くて美味しいということです。」とあるように、相当な情熱がないと続けられないですね。すごい。
（確かにレシピがあっても自分で作ろうとは思わない（笑））

🗾フィンランド発おもてなしデリバリーWolt、国内初のCM放映

Wolt Japanが提供するフィンランド発のフードデリバリーサービスWolt（ウォルト）が、より日本初のテレビCM「あなたに、幸せをお届け。」を広島、北海道で放映開始する。

ついにWoltもCM開始。これでキャズムを超えるか。

🌎海外のニュース

🌎「飲食店の許可なく勝手に食事配達サービスのパートナー店リストに加える」ことを禁じる法律が施行される

「フードデリバリーサービスが飲食店と明示的な契約を締結することなく食事の配達を手配することを禁止する法律」がアメリカ・カリフォルニア州で施行された。その影響により、Uber Eats、DoorDash、Postmatesなどのアプリから大量の飲食店が削除されたと報じられている。

日本にいる我々からするとちょっと想像できないかもしれませんが、飲食店側が声をあげるなど、以前からかなり問題視されていました。
「Postmatesのアプリには、70万店の飲食店が掲載されていましたが、そのうち正式な契約を結んでいるのはわずか11万5000店に過ぎなかったとのこと。」とあるように、無許可登録店舗が大半を占めていたとは驚きです。

でも実際に無許可で登録をしたとしても、注文自体はどうやって飲食店に連携していたのか。色々疑問が残ります。

🌎グラブ、伝統市場からの日用品配送サービスを開始

シンガポールを本拠地として東南アジア各国でタクシー配車・予約サービスを展開するグラブのベトナム現地法人であるグラブベトナムはこのほど、伝統市場から日用品を配達する新たなサービス「グラブマート」を開始した。同サービスの展開はベトナムが東南アジアで3番目となる。

「加盟店舗数は約100か所。2021年末までに加盟店舗数は10倍に増える見通し。」ということで、海外でも引き続き日用品宅配は成長しています。

また、Grabはデリバリーだけでなくスーパーアプリへの道として、フィンテック事業にも力を入れています。

対してライバルのgojekもスーパーアプリ化を目指して積極的ですが、果たしてGrabとgojekが合併する日がくるのか。

🌎バーガーキングは20年以上ぶりのリブランドでデジタルを優先

バーガーキングは、すべてのタッチポイントに展開される新しいビジュアルデザインを導入した。20年以上にわたったブランドの完全なリブランドとなる。

「新しいビジュアルデザインは、パッケージ、商品、メニューボード、ユニフォーム、看板、装飾、ソーシャルメディア、その他のデジタルおよびマーケティング資産にも使用される。」とあるように、大きなブランディング更新ですが、こちらの記事を見ると、1969年からのロゴにそっくりですね。

以上。

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