アイデアの価値
アイデアには価値はない。
ビジネスの観点から考えるとそのとおりである。実行されてこそ価値が出る。自分でビジネスをやったことがない人はここがよくわからない。
自分でビジネスをやったことがないということ。
ここがまた難しいところである。基本的に勤め人はビジネスをやっているとは言い難いからである。極論のようだが大半の会社員はビジネスとは関係ない。誰かに言われたことをやっているだけのことだ。商法上の社員と使用人という定義はちょっと古臭い感じがするけれども、わりとあたっている。
他方、会社員であっても、アイデアを絞り出し、それを実現するために頑張っている人もいる。それはそれですごいことだ。社内社外政治の切った張ったの世界もなかなかに厳しいもので、そこで自分のやりたいことを実現したことがあるなら、それは立派なビジネスパーソンである。
アイデアを形にするのは難しい。
どんなに良いアイデアだと思ったことでも、だいたい外しているものである。一発でうまくいくことなどほとんどないし、それに賭けるのは宝くじを買うのと大差ない。
やってみないとどこがまずいのかはわからない。それはすなわち学習できないということである。ビジネスは学習を繰り返して目標を達成するものなのだ。
これはビジネス以外の世界でも同じことだ。
というのは僕にとってまだ受け売りの段階である。
今は試行錯誤を繰り返している段階。でもだんだんと実感としてわかってきたところ。
アイデアがないと感じるなら、それはたぶんどこかで思考が停止している。まわりをよく観察して、そこに自分の考えを重ねていくことを続けていれば、なんらかのアイデアは湧く。ただしそれを忘れないように記録することと、なんらかの方法で磨くということが大事である。
記録の方法はたくさんある。それこそ本屋さんに行けばその手の本がたくさん出ている。自分の生活にぴったりくるものを使えばいい。磨き方もそうである。そこはテクニックの問題だ。
観察と思索。ここからアイデアは生まれてくる。そして、そのアイデアを具体的に形にしたとき、初めて価値が生まれてくる。アイデアそのものはそれ以上でもそれ以下でもない。アイデアと価値は本来無関係。
そういうことだ。
なかなか実行できない自分にムチを入れるために書いておく。
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