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8年ぶりくらいに客席を復活した件

 大晦日です。
 大晦日というと何かと振り返って思い出リメンバー祭りをアレコレ書いてみたりするおじさんが多く、なんなら自分だけは社会に有益ななにかを書いているんだ感を出してみたり、謙遜しつつ自慢話になったりする場合が多いようですがこの記事も似たようなものです。お付き合いください。

なぜ喫茶営業をやめていたのか

 家族が増え、小さいうちこそ一緒にいる時間を多く取りたい。という理由がまずひとつ。あとは出産後に妻が絵を描きたい欲が強くなり個展を開催する流れになり、店に子供を連れて行く必要があったことが挙げられます。ここで「成長に合わせて店をどのように営業して黒字を出し潰さずに時短できるか」「子連れでどのように営業しましょう」という、喫茶でも売り上げを上げていた、どちらかというと静かにネルドリップコーヒーを飲めるコーヒー専門店として認知されていた店に1歳児を連れてくるけどさてどうしようという大きな課題が発生しました。そこで、どのみち嫌がる人もいるだろうし、その際に「嫌なら帰っていいですよ」などと悪態をつくことも見えていたので、喫茶営業はそのうちやめてしまい、当時でもまあまあ売り上げのあったコーヒー豆販売に注力することとし、一緒にいながら仕事ができるようプランを立てました。また、店内に大型ベビーサークルを設置する暴挙に出て同い年くらいのお子さまと遊びまくる場所も用意しました。

おんぶしながら焙煎と販売
大型ベビーサークル設置
妻の個展案内
さくらの百貨店内画廊での個展
渡辺謙さんからのリクエスト打ち合わせ
渡辺謙さんのカフェでの個展

喫茶縮小とママカフェ開催

 個展以外に他にも妻の絵画展示があり、直接依頼を受け絵を描くこともありました。また、店はお子さま連れの方が来店されるように。そこからの流れで児童館を会場に子連れで参加できる「パパも歓迎ママカフェ」を開催することとなり、そして店舗でも「子連れでコーヒー・ママカフェ」を開催してみたところ好評で来店客も増え、思ったほど喫茶売り上げも減少せずに幼稚園入園まで、喫茶客席を多少残したまま子連れでの営業を行うことができました。

ママカフェ案内
ママカフェ当日の様子

幼稚園入園に合わせ喫茶客席をほぼ廃止

 ここまでは朝から子供と一緒に店にいながら豆を焙煎してほどほどに喫茶営業を行いつつ夕方に帰る生活でしたが、幼稚園入園にあたり喫茶客席をほぼ廃止しました。これは送迎があるため10:00開店で13:00〜14:30を休憩時間にしてお迎えと昼休み、その後17:00まで営業していたため、実質喫茶営業ができる状況にないのが主な理由です。また、ママカフェ繋がりで来店されていたお子様もほとんど幼稚園や保育園に通うため日中の来店がなくなり、自然と来店数が少なくなっていたことも潔く廃止できた理由でもあります。

小学校入学と短時間営業

 幼稚園ではPTAの副会長を引き受けたり親子共々楽しく過ごせましたが小学校入学。というか幼稚園卒園のタイミングでアレが蔓延します。そうですコロナです。3月の終わり頃には罹患したら死ぬのではないかと一切外出もせず人とも会わずゴーストタウン化しましたが、当店では2月17日にこんな記事を書いています。

 小学校に入学したら昼には帰ってくるので、10:00開店12:00閉店などという一般的な店では不可能と思えるような営業時間で仕事をする予定にしていたので喫茶営業を行う余裕はなく、このタイミングで店の入り口あたりに豆を並べて通販主体の営業にシフトします。

入り口に豆を置いて豆売り専業に

 コロナ禍については終わった話ではありませんが、この3年は時計の針が早回しになったような感覚があり、在宅でコーヒーを消費する流れが加速し忙しく、来店客激減の時期も乗り越えて営業できました。

子供の帰宅時間が遅くなった件と出荷量増大

 小学生もだんだん6時間授業も多くなり、店も15:00頃まで営業できることが増えました。また、順調に出荷量が増えていたネットショップですが、俳優のディーン・フジオカさんが「コーヒー嫌いだったけれどインドネシアのアチェガヨに出会ってからコーヒーが好きになった」というファンの方にはお馴染みだったらしいコメントをテレビでお話しされたことで当店のマンデリン(アチェガヨ)のオーダーが一気に増え、さらに忙しくなります。どのくらい忙しいかと言いますと、2022年の出荷量は年間で5000件を超えました。
 当店では誰かのおかげ、何かのおかげで売り上げが増えた場合には、その界隈にお礼を兼ねてお金を使うことにしており、ディーンフジオカさんのファンクラブに入会し、DVDやCDを購入、製作した映画を盛岡、仙台、宇都宮で鑑賞、そしてディーンフジオカさんの書いた絵本「ふぁむばむ」を豆がある程度売れるごとに購入し、来店したお子様にプレゼントする活動を今でも継続しており、通算購入冊数は現在92冊です。

ふぁむばむプレゼントの一部
ふぁむばむプレゼントの一部
ふぁむばむプレゼントの一部

古巣が破産

 2023年の夏が終わり、来店されるお客様から某店舗(名前は伏せておきます)が営業していないけれど何か知っているか?と問い合わせがありました。その某店舗(有限会社)はもともと当店のある小松島の店舗そのものがルーツであり、本店を移した後に私が社員で入社、3年ほどでフランチャイズに移行、その後17年ほどフランチャイズ営業を行い、7年前に第三者立ち会いの元で契約書を交わし、一切の関係を解消しております。フランチャイズ契約については別記事で書いておりますのでせっかくですからご覧になってみてくださいね。

 その後官報に破産情報が掲載され公になったことで、問い合わせには「破産したようです」と答えるようにしております。そして古巣が破産した件が地元紙に掲載されたことで来店される方が増え、その方達に試飲を淹れるケースが増えたため客席を復活させてみようかな。と考えたこともあり、今回の客席復活について多少の影響がありました。

深夜営業開始

 先に書いた通り出荷量が増大したおかげで当日の朝からでは作業が間に合わないことが増えてきました。その場合深夜9:00頃から店に向かい23:00頃まで作業を行うことがあり、せっかくだからと店も開けているのですが思いの外来店が多く、あとは帰って寝るだけの人たちなら客席があったらいいかも。そして深夜だとコーヒーよりも美味しいお酒がちょっと楽しめるくらいの場所があってもいいかも。と考えるようになりました。

大規模模様替えと客席復活

 さて客席復活するにも通販作業に特化した店内、要するに散らかりまくりの店内だったため、大規模模様替えプランを立てました。まずは不用品をどんどん捨てる。店に不要なものを自宅に持ち帰る。この2点を決行するだけで4日ほどかかり、ようやくモノを動かす場所を確保しました。
 そこから昼も夜もあれこれ動かしては掃除して水拭きして埃を払ってと作業すること3日ほど。ようやく客席を復活させることができました。また、店主の趣味コーナーも用意しましたので深夜営業の際にはゆっくりしていただけます。趣味コーナーについては試行錯誤中なので色々変わるかもしれませんし、あくまで趣味なのでコーヒー豆を買うついでにアレコレする感じでお願いします。

片付いた店内
コーヒー飲めません!からの手のひら返しで申し訳ないです
店主の趣味コーナー
深夜営業のお知らせ
ご来店をお待ちしております

 さて、趣味コーナーをご覧いただいてわかる通りウイスキーが好きなので今も飲みながらカチカチやってます。誤字脱字などありましたら各種SNSなどでお知らせくださいませ。また、タイトルに8年ぶりと書いておりますが、子供を連れてくるところから8年なので完全に廃止してからは4年ほどとなります。
 それではみなさんごきげんよう!

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