昨日のカレーはどう食べるのがうまいか。
そんなのは人の好きずきなんだが、食エッセイ集「作家の口福」で朱川湊人さんは次の日のカレーは温め返して冷やご飯で食べるのがうまいと書いていた。
昔は炊飯器ジャーの保温機能なんかないから余ったご飯はいきおい冷や飯になる。
普段は人気のない冷や飯がカレーの時だけは兄弟で奪いあいになる。
あーわかるわかる！

私も昨日のカレーは冷やご飯が合うと思っている。
カレーはどういう訳か次の日の方がうまい。
味が深みをおびてたまらないカレーになっている。そのカレーをなるべくアツアツに温める。油断すると焦げる。気をつけてお玉でかき混ぜまくりながら加熱する！
そこに冷や飯！を皿に盛る。
冷えてるのでかたまりになっているがよし。飯のまわりにドロッとした(じゃがいもが全部溶けちゃった)カレーをよそう。
昨日のカレーには冷や飯がいい！
まぁ、カレーに冷や飯なんかいや！という人もいるだろう。
しかし、朱川湊人さんは断固として冷や飯に熱いカレーだと言ってくれていた。
私は嬉しかった。
食べ物の食べ方の好みがドンピシャな人って好き。
昨日のカレーはいい具合にドロドロで、黄色くて昭和のカレーみたいな見た目になった。向田邦子のエッセイでカレーを御匙ですくい、祖母はお箸でカレーを食べ、カレーに添えるのはらっきょうと紅しょうがと書いてあった。
なので私は紅しょうがをご飯にのせた。福神漬けがうちにないからね。
別に紅しょうがで問題はない。
紅しょうがにすることでより昭和カレーらしくなった。
明日葉とにんじんの炒め煮と。