【2024年2月】 読んだ本 7冊
こんにちは。
2月に読んだ本を3月に末日に公開する怠け者のネコカスです。
2月もそこそこ読んだけど、記事の公開が遅すぎて確実に記憶が薄れています。
なのでうっすい感想かもしれませんが、よかったら最後まで読んでください。
アリアドネの声 (幻冬舎)
井上真偽
井上真偽さんの著書を初めて読みました。
読んだと言うか正しくはAudibleで聴いたが正解です。
この方は年齢性別不詳の謎の作家さんなんですね。
読み始めはいつものようにそんなことも知らずにタイトルだけで適当に読んだのですが、簡潔に言うと最後のオチまで綺麗にまとまってすごく面白かったです。
障害を抱える女性をドローンを使って救出するという無理難題。
女性は見えないし聞こえないし話せないのにどうやってドローンだけで救出するのか。
僕ならとっくに諦めてしまうような状況でも、ドローンインストラクターのハルオは亡き兄の口癖「無理だと思ったらそこが限界」という言葉を胸に困難な事態にも懸命に立ち向かう。
この作品に出会えたので、井上真偽さんの「その可能性はすでに考えた」を購入しました。
まだ読めてませんが読むのが楽しみです。
さよなら妖精 (東京創元社)
米澤穂信
以前読んだ「王とサーカス」の主人公、太刀洗万智の原点と呼べる作品。
ユーゴスラビアから来た少女マーヤとの偶然の出会いによって広がる不思議な短編風の物語。
物語は彼女と過ごした短い時間を思い出しながら進んでいく。
帰国したマーヤはどこへ帰ったのか。
ユーゴスラビアという特殊な国の歴史について学びながら、マーヤの運命を辿るお話。
太刀洗万智シリーズ3作目?の「真実の10メートル手前」ももちろん購入済み。
悪い夏 (角川文庫)
染井為人
生活保護という国のシステムをずる賢く利用する人たち。
実際、こんな人がたくさんいるのだろう。
親切心や恋心を利用しどんどん抜け出せなくなる犯罪と裏切りの沼。
言っておきますがこの作品の登場人物は全員がクズです。
騙し騙され利用し利用される。
みんな自分さえ良ければいいと思っています。
後半は一気に展開が進みます。
グロくはないけど「後味悪い系」の作品です。
兇人邸の殺人 (東京創元社)
今村昌弘
今村昌弘さんの「屍人荘の殺人」シリーズの第3弾。
廃墟をテーマとしたテーマパーク内に斑目機関のかつての研究施設が残されていた。
そこに呼ばれたスタッフは2度と出てくることはないという噂。
今回の剣崎比留子はある事情により動くことができない。
動けないながらも集まった少ない情報を元に、安楽椅子探偵さながら謎を解いていく。
相変わらずぶっとんだ内容だがとても面白かった。
ただ、Audibleで聴いたので、屋敷の全容やトリックの難解さが理解に苦しんだのでこのシリーズは書籍で読むことをおすすめします。
八月の御所グラウンド (文藝春秋)
万城目学
第170回直木賞受賞作。
駅伝を走る女子高生の話と、草野球に出ないといけない大学生の話の2篇からなる。
どちらも過去の人物が現れる少し不思議なお話。
どちらもよかったけど、直木賞獲るほどかな?というのが正直な感想。
2つの話の関連性もないようだったし、星3つといったところでしょうか。
Audibleで読了。
月の満ち欠け (岩波書店)
佐藤正午
こちらは第157回の直木賞受賞作。
地元在住の佐藤正午さん。
TSUTAYAにサイン本が置いてあったので買おうかめっちゃ悩んで結局買ってない。
「鳩の撃退法」ではくどいと思っていた言い回しも、今作ではあまり感じられず物語に没頭してしまった。
一言で表すと素晴らしいの一言。
『ルリ』を巡り複雑に絡み合う純愛と感動のストーリーです。
あらすじを読まずに読んだのが特に面白く感じた理由かも。
今のところ今年のベスト1の作品です。
護られなかった者たちへ (NHK出版)
中山七里
おそらく中山七里さんの著書は初めて読んだ。
名前はもちろん知っていたし、映画で「連続殺人鬼カエル男」を見たこともある。
たまたま読んだ今作が、偶然にも「悪い夏」と同じ生活保護を題材とした物語だったのですんなり入ることができた。
重い題材なだけに胸が痛む内容だったが、最後までとても面白かった。
現実ではこんなこと起こらないことを願います。
まとめ
ということで予定よりだいぶ遅い公開となりましたが、2024年2月に読んだ本の紹介でした。
改めてまとめてみます。
2月は短いながら7冊読むことができました。
3月は9冊読んでいます。
なるべく早く紹介するので、その時はまた読んでください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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